セッション情報 一般演題

タイトル 164:

多発性直腸リンパ濾胞性ポリープの1例

演者 平賀 聖久(九州医療センター 消化器センター)
共同演者 武元 良祐(九州医療センター 消化器センター), 肱岡 真之(九州医療センター 消化器センター), 岩下 亮子(九州医療センター 消化器センター), 岩佐 勉(九州医療センター 消化器センター), 水谷 孝弘(九州医療センター 消化器センター), 宮原 稔彦(九州医療センター 消化器センター), 原田 直彦(九州医療センター 消化器センター), 桃崎 征也(九州医療センター 消化器センター), 上杉 憲子(九州医療センター 消化器センター), 村中 光(九州医療センター 臨床研究部), 竹下 盛重(福岡大学 病理)
抄録 今回我々は、比較的稀な多発性直腸リンパ濾胞性ポリープの1例を経験したので報告する。
症例は、40歳、女性。38歳時、卵巣(明細胞腺)癌の診断で手術を施行し、補助化学療法を継続していた。40歳時、人間ドックの下部消化管内視鏡検査にて、直腸に多発する隆起性病変を指摘された。白血球の減少(3.3×103 /ul)を認めたが、LDH・腫瘍マーカー(CEA・CA 19-9・CA 125)・sIL-2Rは正常範囲であった。
X線では、下部直腸に、最大径7mm大の粘膜下隆起を(3ヶ所)認めた。内視鏡では、隆起の表面に毛細血管の透見像を伴うものの、発赤やびらんは認めなかった。EUSでは、第2~3層に局在する、境界明瞭かつ内部均一な低エコー腫瘤として描出された。通常の内視鏡下生検にて確定診断に至らなかったため、EMRを施行したところ、病理学的には正常なリンパ濾胞の限局性増殖であった。
18ヶ月余りを経た現在、明らかな再発の兆候は無く、外来にて経過観察中である。
索引用語 良性リンパ濾胞性ポリープ, 直腸