| セッション情報 |
ワークショップ1
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| タイトル |
研-60:腺癌とneuroendocrine carcinomaの混在した胃癌の2例
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| 演者 |
大坪 建(北九州総合病院 内科) |
| 共同演者 |
中土井 鋼一(北九州総合病院 内科), 川上 覚(北九州総合病院 内科), 行武 正伸(北九州総合病院 内科), 田辺 恒一郎(北九州総合病院 内科), 小瀬 和洋(北九州総合病院 内科), 金 宣眞(北九州総合病院 内科), 實藤 隼人(北九州総合病院 臨床検査部・研究部) |
| 抄録 |
【症例1】65歳男性。平成19年6月19日体重減少を主訴に当院紹介受診。血糖高値であり、糖尿病を含め精査加療目的で入院。同年6月27日、悪性疾患除外のため施行した上部消化管内視鏡検査にて前庭部小弯に30mm大の島状隆起を伴う潰瘍性病変を認めた。生検にてGroupV(中分化~低分化腺癌)であり進行胃癌と診断。同年8月6日幽門側胃切除術を施行した。病理組織学所見で腫瘍細胞は、表面は大部分が腺管を形成する高分化腺癌であったが、粘膜下層は充実性の腫瘍からなり、一部血管侵襲を認めた。免疫染色にてSynaptophysin強陽性であり、腺癌に混在したneuroendocrine carcinomaと診断した。【症例2】78歳女性。平成19年5月18日心窩部痛を主訴に当院紹介受診。同年5月22日上部消化管内視鏡検査を施行したところ、胃体上部小弯側に約30mm大の凝血塊を伴う隆起性病変あり。生検結果はGroupV(低分化腺癌)であった。また、同日の腹部造影CTにて多発肺転移、多発肝転移、リンパ節転移を認め、StageIVの進行胃癌と診断した。5月29日より化学療法を開始したが、5月30日大量吐血にて緊急内視鏡を施行。腫瘍部よりの出血を認め、内視鏡的止血が困難であったため緊急胃全摘術を施行した。病理組織所見では、表面は腺管を形成する高分化腺癌で構成されていたが、深部では比較的大きな充実性の細胞で構成されていた。免疫染色ではSynaptophysin強陽性であり、組織像はmalignant carcinoidを呈した。患者は、術後ICUにて管理するも徐々に呼吸状態が悪化し6月12日永眠された。【まとめ】今回、生検にて腺癌と診断したが、切除標本にて腺癌とneuroendocrine carcinomaの混在する胃癌と診断された2例を経験した。neuroendocrine carcinomaは、早期より効率に脈管侵襲や遠隔転移をきたし予後不良である。若干の文献的考察を含め報告する。 |
| 索引用語 |
neuroendocrine carcinoma, 胃癌 |