セッション情報 一般演題

タイトル 142:

Rituximab投与が奏効した十二指腸原発濾胞性リンパ腫の一例

演者 大津 健聖(福岡大学筑紫病院 消化器科)
共同演者 高津 典孝(福岡大学筑紫病院 消化器科), 別府 孝浩(福岡大学筑紫病院 消化器科), 平井 郁仁(福岡大学筑紫病院 消化器科), 松井 敏幸(福岡大学筑紫病院 消化器科), 田邉 寛(福岡大学筑紫病院 病理部), 原岡 誠司(福岡大学筑紫病院 病理部), 岩下 明徳(福岡大学筑紫病院 病理部)
抄録 患者は55歳、女性。2007年2月下旬より胃部不快感を認め、当院受診。上部消化管内視鏡検査にて十二指腸第二部に白色小顆粒状の病変を認めた。可溶性IL-2レセプター354で陰性であったが、同部の病理生検の結果、粘膜固有層に、小型から中型の異型リンパ球が濾胞構造を構築し増殖しており、免疫染色にてこれらの異型リンパ球は、CD20、CD79a、CD10、bcl2陽性で、CD3、CD5陰性でありfollicular lymphoma grade 1と診断した。小腸造影検査にて同様の病変は上部小腸から中部小腸にかけてskipしながら認め、病変の最肛門側は回腸に及んでいた。病期診断のために腹部造影CT、PET、下部消化管内視鏡検査、骨髄生検を施行したが、病変は十二指腸と小腸に限局しており、臨床病期はLugano国際分類にてstage 1と診断した。加療としてRituximab375mg/m2の投与を4クール施行した。化学療法終了4ヶ月後の上部消化管内視鏡検査では十二指腸第二部にみられた顆粒状の病変はほぼ消失しており、瘢痕を残すのみとなっていた。また、同部の病理生検でもlymphoma cellは検出されずPRと考えた。十二指腸原発の濾胞性リンパ腫は稀で、本邦での報告も少なく治療法も確立していないが、本症例はRituximab単独投与が奏効したので文献的報告を交え報告する。
索引用語 濾胞性リンパ腫, rituximab