セッション情報 一般演題

タイトル 15:

ラミブジン治療により繰り返しの治療が可能であった非代償性肝硬変症に発症した肝細胞癌の1例

演者 本田 浩一(大分医療センター消化器科)
共同演者 所 征範(大分医療センター消化器科), 上尾 哲也(大分医療センター消化器科), 長門 仁(大分医療センター消化器科), 福地 聡士(大分医療センター消化器科), 室 豊吉(大分医療センター消化器科), 井上 恵(大分大学医学部第一内科), 秦 順子(大分大学医学部第一内科), 織部 淳哉(大分大学医学部第一内科), 清家 正隆(大分大学医学部第一内科)
抄録 抗ウィルス療法の普及によりB型慢性肝炎、肝硬変症例では長期的な肝機能の維持が可能となってきた。今回はラミブジン治療により肝機能が改善され、長期間にわたり繰り返しの肝癌治療が可能であった、非代償性B型肝硬変症に合併した肝細胞癌の1症例について報告する。(症例)69歳、男性。(現病歴) 平成6年にB型慢性肝炎と診断された。平成8年12月に近医を受診し、強ミノCの投与により治療された。平成13年4月腹水貯留、下腿浮腫のため近医で入院加療。アルブミン、利尿剤の投与により治療されたが効果不良であり、平成13年5月に当科に紹介され、入院した。アルブミン、利尿剤の投与により腹水は減少し、退院。以後、近医にて強ミノC投与などにより治療されていたが、平成15年10月のCTでS6に4.5cmと2.5cmの肝細胞癌の所見を認め、精査加療目的で当科に第2回目の入院となった。(検査成績)ALB 2.5 g/dl、T-Bil 2.4 mg/dl、AST 152 IU/L、ALT 98 IU/L、ICGR15 47.5%、PT 47.3% (経過)平成15年11月11日よりラミブジンの内服を開始し、肝癌はTACEとRFAにより治療した。退院後、肝機能は良好な状態が維持され、その後、肝癌が3回再発したが、治療後も肝機能は良好である。H19年7月に3回目の再発に対して治療。治療後1ヶ月目の採血ではALB 4.0 g/dl、T-Bil 0.8 mg/dl、AST20 IU/L、ALT 18 IU/L、PT 90.2%であった。(まとめ)ラミブジン治療により肝機能が改善され、繰り返しの治療が可能であった肝細胞癌の1例について報告した。ラミブジン治療により肝癌の治療中、治療後の肝機能の維持が可能であり、B型肝細胞癌患者の予後の改善が期待できると考えられた。
索引用語 ラミブジン, B型肝細胞癌