| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 12:大腸癌原発転移性肝癌に対し肝動注療法が奏効した一例 |
| 演者 | 宮崎 幸子(公立八女総合病院 内科) |
| 共同演者 | 永松 洋明(公立八女総合病院 内科), 池園 友(公立八女総合病院 内科), 澤田 昌幸(公立八女総合病院 内科), 天野 恵介(公立八女総合病院 内科), 牛島 知之(公立八女総合病院 内科), 藤本 由香里(公立八女総合病院 内科), 和田 有希(公立八女総合病院 内科), 立石 秀夫(公立八女総合病院 内科), 平城 守(公立八女総合病院 外科), 吉田 博(公立八女総合病院 内科), 佐田 通夫(久留米大学消化器内科) |
| 抄録 | 【緒言】大腸癌転移症例において近年CVポートを用いた有効なレジメンが報告され、手技的な容易さから現在治療の主流となっている。しかし、副作用や高額な治療費などの問題点も指摘される。今回大腸癌原発巣切除後みられた肝転移に対し、全身化学療法無効症例に肝動脈リザーバーを用いた動注療法が有効であった症例を経験した。薬価や文献的考察を含め報告する。【症例】73歳、女性。2007年1月腹痛出現し当院受診、回盲部結腸癌の診断で2月7日右半結腸切除術を施行された。同時期に肝S8:10mmの肝転移がみられ術中ラジオ波焼灼術を施行。術後診断はStageIVであったためCVポートを右鎖骨下に留置し、FOLFOX4を開始した。治療前CEA:3.4ng/ml、CA19-9:131U/mlであったが、 5クール施行後CEA:6.6ng/ml、CA19-9:2540U/mlと上昇、副作用も増強のためFOLFILIへ変更した。2クール施行後、CEA:19.3ng/ml、CA19-9:8730U/mlとさらに上昇した。このときCTでは転移は肝内に限局し多発性にみられたため肝動脈内リザーバーを留置し動注療法を開始した。レジメンCDDP20mg/1hr+5FU1500mg/5hrをweeklyに施行し、2クール終了後CEA:12.5ng/ml、CA19-9:2500U/mlと低下、転移巣も縮小し外来継続中である。外来時1ヶ月の保険点数は、FOLFOX4が28370点、動注では2514点であった。副作用も全身投与に比較し、軽度である。【まとめ】大腸癌に対する全身化学療法としてFOLFOX4、FOLFIRIは奏効率が45、56%、MSTは単独では15、14ヶ月だが、2-nd lineとして相互に治療を追加することでMSTは20ヶ月以上と延長する。しかし肝内に転移が限局する場合、weekly high dose 5FU(WHF)の動注療法は奏効率55%、MSTも20ヶ月と報告されている。First lineにWHF動注療法することで経済的負担を軽減させ、生存期間の延長に寄与する可能性も示唆された。 |
| 索引用語 | 大腸癌 肝転移, 肝動注化学療法 |