| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 2:多発性脂肪結節がみられたITP合併C型慢性肝炎の1例 |
| 演者 | 丸岡 浩人(公立八女総合病院 内科) |
| 共同演者 | 永松 洋明(公立八女総合病院 内科), 池園 友(公立八女総合病院 内科), 澤田 昌幸(公立八女総合病院 内科), 天野 恵介(公立八女総合病院 内科), 牛島 知之(公立八女総合病院 内科), 藤本 由香里(公立八女総合病院 内科), 和田 有希(公立八女総合病院 内科), 島松 一秀(公立八女総合病院 病理), 草場 信秀(くさば内科クリニック), 立石 秀夫(公立八女総合病院 内科), 吉田 博(公立八女総合病院 内科), 佐田 通夫(久留米大学 消化器内科) |
| 抄録 | 【緒言】肝内にみられる脂肪結節、Spared lesionは肝内の血流異常により肝S4背側、胆嚢床などに生じる限局性のもが知られている。特にウイルス性肝炎に合併する場合は肝細胞癌との鑑別も必要となることがある。今回ITP合併C型慢性肝炎に発生した多発性脂肪結節の1例を経験したので報告する。【症例】35歳、男性。2005年より、ITPとC型慢性肝炎のため近医で経過観察されていた。経過中腹部超音波検査にて、肝右葉に多発する10mm前後の高エコー結節を認めたが経過観察とされていた。今回高エコー結節の増大がみられるため2007年4月12日当院紹介された。飲酒はビール350mlを12年間。背景肝疾患はC型慢性肝炎で肝機能は良好、腫瘍マーカーはAFP5.2ng/ml、CEA1.7mAU/ml、CA19-9基準値以下といずれも正常であった。腹部超音波検査で肝右葉中心に、10mm大の高エコー結節を多数認めた。造影CTでは、肝右葉に、動脈相、平衡相、静脈相のどの相でも、境界不明瞭な10mm大低吸収域が数箇所認められた。MRIではT1MIでHigh、T2WIで淡いHigh intensity areaとしてみられ、脂肪抑制では信号低下が認められた。血管造影では動脈、門脈とも特に有意な所見はなく、Angio-CT、CTAPでは肝右葉にDefectされる小結節を数箇所認め、同部位はCTHAで等吸収域、CTHA-delayで低吸収域として認められた。CTAPでは結節内部に門脈が残存する所見もみられた。肝腫瘍生検をしたところ限局的な脂肪化を認めるのみで細胞異型はなく多発する脂肪結節と診断した。【まとめ】多発する脂肪結節は報告が少なくアルコール常習症例にみられたとされている。アルコール大量飲酒持続で門脈域の部分的な欠損が多発性にみられることがあり、この血流異常が部分的脂肪結節の原因と推測される。今回の症例は飲酒量は少ないが、C型肝炎、ITPに対するステロイド投与、1986年肺分画症に対する肺切除の既往などがあり、これらの要因のいずれかが門脈域の部分的血流異常に関与したのではないかと考えられた。 |
| 索引用語 | 多発脂肪性結節, C型肝炎 |