| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 189:新しい処置具(FUSION ERCP デバイス;COOK社製)を用いたERCPの検討 |
| 演者 | 中嶋 哲也(天神会 新古賀病院 消化器内科) |
| 共同演者 | 生野 夕紀子(天神会 古賀病院21 消化器内科), 鉢峰 顕(天神会 新古賀病院 消化器外科), 上田 真信(天神会 新古賀病院 放射線科), 中村 弘毅(天神会 古賀病院21 消化器内科), 秋山 哲司(天神会 新古賀病院 消化器内科DELIMITER天神会 古賀病院21 消化器内科), 草野 敏臣(天神会 新古賀病院 消化器外科) |
| 抄録 | 【背景・目的】近年MRCPやMD-CTの普及により、ERCPは診断目的から治療目的へとその役割が変化しつつある。それに伴い要する手技時間や、処置具コストが増加傾向にあった。そこで今回、新しいERCP処置具を導入することでそれらが改善されるか検討すると同時に、その有用性と問題点を検討した。【対象と方法】2007年1月から8月までに当院で施行したERCP 168例中59例を対象にCOOK社製FUSION ERCPデバイス(ガイドワイヤー;以下GW、GWロッキングデバイス、ERCPカテーテル、スフィンクテロトーム、ニードルナイフ、胆管生検ブラシ等;いずれも保険請求外材料)を使用した。スコープはオリンパス社製TJF240を使用した。これらの症例について処置に要した時間、手技の成功率、コスト等について検討した。【結果】胆管深部挿管までの時間にFUSION症例と従来のカニューレ使用例(以下従来例)の間で有意差は認めなかった。検査開始時に選択したカニューレを変更せずに深部挿管が可能であったのは、FUSION症例では83%、従来例では71.7%であった。従来例では胆管の詳細な造影やGW交換のために13.2%でダブルルーメンカテーテルを別途必要とした。EST症例において、乳頭切開までの平均時間が従来例では10.1分であったが、FUSION症例では5.2分と有意に短縮された。FUSION使用時の保険請求外処置具コストは、全ての処置具をディスポーザブルとして使用すると仮定した場合には、従来例より低い傾向にあった。【考察】FUSION はその特殊な先端形状や、デバイスの構造等により、先細型のカニューレと同様の繊細な挿管が可能であった。またGWが他社と比べ短いため、手技中のGW操作が術者本人で施行できる。これにより手技中のデバイス交換等が、介助者を選ぶことなく、清潔・確実かつ短時間に行うことが可能となった。しかしFUSION導入初期段階では、その構造や特性が理解されづらく、処置具費用や手技所要時間の増加に繋がった。今後、FUSIONに慣れることで、さらに処置具費用の削減や手技所要時間の短縮が可能となるものと考えられた。 |
| 索引用語 | ERCP, FUSION ERCPデバイス |