| セッション情報 |
一般演題
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| タイトル |
126:劇症型A群溶血性連鎖球菌感染症を併発した肝細胞癌合併C型肝硬変の一例
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| 演者 |
中野 聖士(佐賀社会保険病院 内科) |
| 共同演者 |
福森 一太(佐賀社会保険病院 内科), 矢野 洋一(佐賀社会保険病院 内科), 桑木 光太郎(久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門), 新関 敬(久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門), 佐田 通夫(久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門) |
| 抄録 |
症例:77歳、男性主訴:全身倦怠感現病歴:肝細胞癌に対しリザーバーから動注化学療法を行い外来経過観察中であった(最終動注は2007年9月1日)。2007年9月13日昼食摂取後、全身倦怠感を認め当院受診。体温38.9℃と発熱を認めたが、他の身体所見がないため対症療法のみで帰宅した。しかし翌14日11時頃、再び全身倦怠感を主訴に当院外来を再受診した。経過:午後に入り左腰痛が増悪、鎮痛剤を処方したが痛みは軽減しなかった。15時頃左大腿部内側に熱感、腫脹を伴う紫斑が出現していた。15:25に意識レベル低下、下顎様呼吸となり気管内挿管を行った。採血ではDIC・代謝性アシドーシス・肝機能障害・腎機能障害・CPK高値を呈していた。左大腿部の紫斑は経時的に広がっていき、皮膚表面には水疱形成がみられた。大腿CTでは皮下軟部組織の著明な浮腫像を認めた。血圧が測定不能となったため、輸液・昇圧剤を投与したが、血圧には全く反応がみられなかった。左大腿部の皮膚壊死に対してデブリドマンの適応、CHDFの導入を検討したが、循環動態が安定せず未施行となり、同日18:30永眠した。翌日、生前施行していた血液・左大腿部皮膚壊死内部・皮膚表面の水疱の培養結果が判明し、いずれからもA群溶血性連鎖球菌が検出された。劇症型連鎖球菌感染症は、重症かつ致死率の高い感染症である。今回、肝細胞癌合併C型肝硬変の経過中に、劇症型A群溶血性連鎖球菌感染症を併発した一例を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。 |
| 索引用語 |
劇症型A群溶血性連鎖球菌感染症, 肝細胞癌合併C型肝硬変 |