| セッション情報 |
ワークショップ1
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| タイトル |
研-20:塩酸ミノサイクリン投与が有効であった巨大肝嚢胞の1例
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| 演者 |
吉冨 亮太(九州大学大学院医学研究医院 病態機能内科学) |
| 共同演者 |
緒方 久修(九州大学大学院医学研究医院 病態機能内科学), 東 晃一(九州大学大学院医学研究医院 病態機能内科学), 江崎 幹宏(九州大学大学院医学研究医院 病態機能内科学), 平橋 高明(九州中央病院 内科), 梶原 英二(新日鐵八幡記念病院 消化器科), 飯田 三雄(九州大学大学院医学研究医院 病態機能内科学) |
| 抄録 |
症例は65歳、女性。主訴は腹部膨満感、腹痛、便秘。陳旧性腸結核の診断で1999年から年1回程度当科で経過観察されていた。2007年1月10日頃から右側腹部痛をみとめたため、当科受診し腹部CT検査にて巨大肝嚢胞を疑われたため、精査・加療目的で1月31日入院となった。入院時発熱なく、血液検査では検血正常、AST 22 IU/L, ALT 16 IU/L,ALP 355 IU/L, γ-GTP 64 IU/Lとトランスアミナーゼは正常範囲であったが、胆道系酵素は軽度上昇していた。腹部超音波・CT検査にて、肝右葉に径約15cmの肝嚢胞をみとめた。急激な増大と自覚症状を認めたため、腹部CTガイド下にドレーンを留置し、計3000mlの嚢胞内液が排液された。嚢胞造影では、胆管系との交通はみとめられなかったため、肝嚢胞内に塩酸ミノサイクリン 200mg/日の注入を8日間おこない、ドレーンからの排液減少を確認後ドレーンを抜去した。ドレーン抜去後、嚢胞内液の再貯留をみとめたため肝嚢胞内にドレーンを再度留置し嚢胞内液を排液後、抜去した。その後肝嚢胞は縮小したままであった。肝嚢胞縮小後は、腹部膨満感、腹痛、便秘等の症状に改善がみとめられた。肝嚢胞に対する治療法としてはドレナージ排液、エタノール注入、塩酸ミノサイクリン注入などがある。肝嚢胞に対する塩酸ミノサイクリン注入療法に関してはその有効性が散見されるが、巨大肝嚢胞の場合再発する場合が多い。今回、我々は、巨大肝嚢胞に対し塩酸ミノサイクリン注入療法で縮小を認めた症例を経験したため、エタノール注入量法との違いなど文献的考察を加え報告する。 |
| 索引用語 |
肝嚢胞, 塩酸ミノサイクリン |