セッション情報 一般演題

タイトル 168:

腸閉塞を合併した腸管症型T細胞性リンパ腫の1例

演者 金山 兼司(九州大学大学院 病態制御内科学)
共同演者 村尾 寛之(九州大学大学院 病態制御内科学), 井筒 挙策(九州大学大学院 病態制御内科学), 酒井 美佳子(九州大学大学院 病態制御内科学), 井星 陽一郎(九州大学大学院 病態制御内科学), 荻野 治栄(九州大学大学院 病態制御内科学), 隅田 頼信(九州大学大学院 病態制御内科学), 吉永 繁高(九州大学大学院 病態制御内科学), 板場 壮一(九州大学大学院 病態制御内科学), 秋穂 裕唯(九州大学大学院 病態制御内科学), 中村 和彦(九州大学大学院 病態制御内科学), 安部 康信(九州大学大学院 病態制御内科学), 八尾 隆史(九州大学大学院 形態機能病理学), 大島 孝一(久留米大学 第二病理学教室), 三澤 正(北九州市立医療センター), 高柳 涼一(九州大学大学院 病態制御内科学)
抄録 腸閉塞を合併した腸管症型T細胞性リンパ腫の1例九州大学大学院 病態制御内科学1),九州大学大学院 形態機能病理学2),久留米大学 第二病理学教室3),北九州市立医療センター4)○金山 兼司1),村尾 寛之1),井筒 挙策1),酒井 美佳子1),井星 陽一郎1),荻野 治栄1),隅田 頼信1),吉永 繁高1),板場 壮一1),秋穂 裕唯1),中村 和彦1),安部 康信1),八尾 隆史2),大島 孝一3),三澤 正4),高柳 涼一1)症例は26歳、女性。平成17年12月頃より腹部膨満感、腹痛が出現し、近医を受診した。大腸内視鏡検査にて横行結腸肝弯曲付近に輪状潰瘍、狭窄を認め腸結核が疑われ、前医を紹介受診。輪状潰瘍からの生検組織の結核菌PCR、抗酸菌培養はともに陰性であった。胸・腹部CTにて前縦隔腫瘍と腸間膜リンパ節腫張を認め、リンパ腫との鑑別を含めた精査目的に当科紹介受診、平成18年3月10日入院となる。入院時イレウス症状を認め、腹部単純X線検査でニボーを認め、イレウス管を挿入した。大腸内視鏡検査、経肛門的ダブルバルーン小腸内視鏡検査にて、小腸粘膜は絨毛の萎縮を認め浮腫状であった。終末回腸に類円形の小潰瘍を数個認めた。大腸粘膜は、浮腫状、顆粒状で血管透見が低下しており、横行結腸に輪状狭窄を認めた。生検にて悪性リンパ腫が疑われ、診断確定のため横行結腸の粗造粘膜より内視鏡的粘膜切除術を施行した。病理組織学的に、異型な核を有する中型のリンパ球の腸粘膜内へのびまん性の浸潤を認めた。免疫組織学的染色では、CD3陽性、TCRβ>TCRγ/δ、CD103陽性であった。またTCRJγ遺伝子再構成を認め、腸管症型T細胞性リンパ腫と診断した。可溶性IL-2受容体は4159.5U/mlと高値であった。化学療法を施行し、症状は改善し大腸内視鏡検査にて血管透見の低下は改善した。可溶性IL-2受容体は2067.9U/mlと低下した。腸管症型T細胞性リンパ腫はまれな疾患であり、若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 腸管症型T細胞性リンパ腫, 悪性リンパ腫