セッション情報 一般演題

タイトル 146:

門脈血栓症を合併した肝硬変に発生した出血性十二指腸静脈瘤の1例

演者 酒井 美佳子(九州大学大学院 病態制御内科学)
共同演者 濱田 匠平(九州大学大学院 病態制御内科学), 田中 正剛(九州大学大学院 病態制御内科学), 井星 陽一郎(九州大学大学院 病態制御内科学), 村尾 寛之(九州大学大学院 病態制御内科学), 荻野 治栄(九州大学大学院 病態制御内科学), 金山 兼司(九州大学大学院 病態制御内科学), 隅田 頼信(九州大学大学院 病態制御内科学), 吉永 繁高(九州大学大学院 病態制御内科学), 板場 壮一(九州大学大学院 病態制御内科学), 秋穂 裕唯(九州大学大学院 病態制御内科学), 中村 和彦(九州大学大学院 病態制御内科学), 遠城寺 宗近(九州大学大学院 病態制御内科学), 高柳 涼一(九州大学大学院 病態制御内科学), 小西 晃造(九州大学大学院 消化器・総合外科(第二外科)), 川中 博文(九州大学大学院 消化器・総合外科(第二外科)), 前原 喜彦(九州大学大学院 消化器・総合外科(第二外科)), 佐藤 丈顕(国立病院機構小倉病院 内科)
抄録 症例は58歳、女性。主訴は下血。輸血歴は不明。過去に肝障害を指摘されたことはなかった。平成19年8月8日、黒色便、ふらつきが出現し、11日、前医を受診。Hb3.8mg/dlと著名な貧血を認め、輸血を施行された。上部消化管内視鏡検査にて出血源は認めなかったが、食道静脈瘤を認めたため内視鏡的静脈瘤結札術が施行された。その後も下血、貧血の進行を認め、輸血を繰り返し施行された。腹部CTでは肝硬変パターンであり門脈血栓を認めた。大腸内視鏡検査にて出血源は認めず、小腸からの出血が強く疑われたため、16日当科入院となった。入院時、血圧97/50mmHg、脈拍92/分、眼瞼結膜に貧血を認めた。検査所見は、Hb8.1mg/dl、AST/ALT 14/9U/L、HCV抗体(-)、HBs抗原(-)、HBs抗体(+)、腹部造影CTでは肝硬変パターンで、門脈、上腸間膜静脈、脾静脈に血栓を認め、B型肝硬変に門脈血栓症を合併した状態と考えられた。十二指腸水平脚に静脈瘤の存在が疑われたため、小腸内視鏡を用いて十二指腸遠位側を観察したところ、水平脚に青色調で結節状の静脈瘤を認め、同部からの出血を認めた。内視鏡的硬化療法を施行し、止血を得た。以後下血は認めず、貧血も改善した。門脈圧亢進症に十二指腸静脈瘤を合併することは稀で、若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 十二指腸静脈瘤, 門脈血栓