| セッション情報 |
一般演題
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| タイトル |
172:魚骨の横行結腸穿通により腹腔内膿瘍をきたした1例
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| 演者 |
藍澤 哲也(西田病院 外科) |
| 共同演者 |
岡村 一樹(西田病院 外科), 森山 初男(大分大学 救急医学), 和田 伸介(大分大学 救急医学), 野口 剛(大分大学 消化管外科) |
| 抄録 |
症例は64歳男性。上腹部痛を主訴に来院。腹部単純レントゲンおよび腹部CTにて明らかな魚骨は認めなかったが、CT上横行結腸に隣接してその頭側に膿瘍を認めた。憩室等の所見もなかったことより魚骨膿瘍を疑って開腹手術を施行した。術中所見で横行結腸の頭側に大網に被覆された膿瘍腔を認め、横行結腸に直径1mm、長さ25mmの魚骨が穿通していた。魚骨を除去すると横行結腸穿孔部はpin-hall状で明らかなleakageも認めなかったため、魚骨の除去と膿瘍腔の洗浄ドレナージを行った。魚骨の腸管穿孔症例では、通常は腸管の損傷をきたすことが多く、手術は腸管切除を施行する可能性が高い。しかし本症例では、魚骨の消化がほとんどされておらずほぼ原型をとどめていたため先端部分が鋭角なままであり、損傷部分がpin-hall状であったことと、患者本人の食物摂取歴からして、2日前に鯵を摂取しているために、腸管損傷から手術に至るまでに比較的短時間であったことなどが考えられる。本症の診断には腹部CTが有用であるが、CTで魚骨が写っていても術前診断のなされていない症例もあり、原因不明の腹腔内膿瘍を認める症例では本症の可能性を念頭に置く必要があると思われる。 |
| 索引用語 |
腸管損傷, 魚骨 |