| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 49:肝腫瘍生検を契機に診断に至った、胃原発性内分泌細胞癌の1例 |
| 演者 | 上尾 哲也(大分医療センター 消化器科) |
| 共同演者 | 福地 聡士(大分医療センター 消化器科), 本田 浩一(大分医療センター 消化器科), 長門 仁(大分医療センター 消化器科), 所 征範(大分医療センター 消化器科), 室 豊吉(大分医療センター 消化器科), 秦 順子(大分大学医学部第一内科), 清家 正隆(大分大学医学部第一内科) |
| 抄録 | 胃内分泌細胞癌は胃原発性腫瘍の中では0.1-0.2%と稀で、悪性度が高く、予後不良である。粘膜下腫瘍の形態をとるため、その発見は困難なことが多い。今回我々は、肝腫瘍生検を契機に診断に至った、胃原発性内分泌細胞癌の1例を経験したので報告する。(症例)76歳男性。平成11年より高脂血症・糖尿病でフォローされていた。平成19年1月、軽度の肝機能障害 (AST34、 ALT21) を認め、腹部超音波検査を施行したところ、肝両葉に腫瘍を認めた。転移性肝腫瘍を疑い原発巣精査のためGFを施行し、胃体中部後壁に粘膜不整な部分を認めるも、生検にて異常なく、更なる精査目的に入院となった。腹部エコーにて肝左葉に約2.0cm大、右葉に4.9x5.3cmの低エコー腫瘍を認めた。転移性肝腫瘍が強く疑われたが、腫瘍マーカーPIVKAIIが115mSU/mlと上昇しており、肝細胞癌も否定できないと考えた。肝腫瘍生検を施行したところ、N/C比が高く、異型の強い核からなる腫瘍細胞を認めた。免疫染色の結果, クロモグラニンAとシナプトフィジンが陽性で神経内分泌癌の転移巣と考えた。再度、GFを施行し、胃体中部後壁の粘膜不整病変のEUSを施行したところ、胃壁第2-3層を主に14.3x6.5cmの低エコー病変を認めた。側視鏡を用いて深く生検を行ったところ、肝の腫瘍と同様に神経内分泌の染色態度を有する腫瘍病変を認めた。以上より胃内分泌細胞癌とその肝転移と診断した。腫瘍は胃の原発巣および肝転移巣ともに急速に進行し、5ヵ月後に癌死された。(考察)稀な胃内分泌細胞癌を経験した。胃内分泌細胞癌は早期より転移がしばしば見られるが、粘膜下腫瘍の形態をとることが多いため、腫瘍が小さいうちは診断が困難である。今回、肝腫瘍生検を契機に診断にいたる事が可能であった。 |
| 索引用語 | 胃内分泌細胞癌, 肝生検 |