セッション情報 一般演題

タイトル 178:

卵巣静脈内発育を伴った後腹膜平滑筋肉腫の一例

演者 城戸 咲(公立学校共済組合 九州中央病院 臨床研修医)
共同演者 住吉 康平(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 山口 将平(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 長谷川 博文(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 斎藤 元吉(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 池部 正彦(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 北村 昌之(公立学校共済組合 九州中央病院 外科), 中守 真理(公立学校共済組合 九州中央病院 病理部)
抄録 症例は74歳女性。腹部圧迫感を主訴に、平成19年2月中旬近医を受診。腹部超音波検査、腹部CTにて巨大な後腹膜腫瘍を指摘され、手術目的に当院外科を紹介受診した。受診時、触診では臍左側やや下部に楕円形の圧痛を伴う索状物を触知した。入院後撮影したMRIでは左側大腰筋に沿って上下に連続する、ひょうたん型の境界明瞭な腫瘤像を認めた。腫瘍は左卵巣静脈内に発育し静脈内腔を上行していたが、周囲臓器との浸潤傾向は認めなかった。腫瘍内部はT1WIで低信号を呈し、T2WIでは低信号と高信号を呈する部分が混在していた。脂肪成分は認められず、画像所見からは神経鞘腫が最も疑われ、その他鑑別疾患として脂肪肉腫、GIST、悪性リンパ腫などが考えられた。同年3月、後腹膜腫瘍の診断で開腹手術を施行。開腹所見ではS状結腸背側に表面平滑、弾性硬な腫瘤を触れ、一部腸管、大腰筋、腹壁との癒着が見られた。また腫瘍上部は左卵巣静脈内腔に沿って発育しており、卵巣静脈ごと合併切除し腫瘍を摘出した。腫瘍は大きさ15×5×6cm、病理所見より平滑筋肉腫と診断された。本症例は腫瘍の血管内発育を伴っており、発生母地に関してより深い考察が必要と思われた。以上症例を文献的考察を加えて報告する。
索引用語 後腹膜腫瘍, 平滑筋肉腫