セッション情報 一般演題

タイトル 91:

ダブルバルーン小腸内視鏡(DBE)で発見されたvon Recklinghausen病(vRD)に合併した小腸GISTの1例

演者 多喜 研太郎(麻生飯塚病院 消化器内科)
共同演者 赤星 和也(麻生飯塚病院 消化器内科), 本村 廉明(麻生飯塚病院 消化器内科), 松井 謙明(麻生飯塚病院 消化器内科), 久保川 賢(麻生飯塚病院 消化器内科), 大内 二郎(麻生飯塚病院 消化器内科), 本田 邦臣(麻生飯塚病院 消化器内科), 樋口 奈緒美(麻生飯塚病院 消化器内科), 遠藤 伸悟(麻生飯塚病院 消化器内科), 中村 和彦(九州大学大学院医学研究院 病態制御内科学)
抄録 症例は69歳、男性。H19年3月15日下血にて近医受診。血液検査にてHb 7.6g/dlと著明な貧血を認め、3月23日下部消化管内視鏡検査を施行した。直腸に凝血塊を認めたが、明らかな出血源を認めなかった。3月31日再下血のため同院にて4月3日上部及び下部消化管内視鏡検査、小腸X線検査を施行したが明らかな出血源を認めなかった。4月19日DBE目的に当科紹介入院となった。当科受診時の診察にて幼少時より存在する全身のカフェオレ斑や径1~3cm程の多発皮膚腫瘤を認めたことより、vRDと診断。4月20日経口的DBE施行し、中部空腸に径3cmで頂部にdelleを伴う表面平滑な粘膜下腫瘍(SMT)を認めた。翌日21日の経肛門的DBE施行時に12MHz細経超音波プローブによる超音波内視鏡検査を施行した。SMTは固有筋層と連続性を有する低エコー腫瘤として描出され、消化管間葉系腫瘍(GIMT)と診断された。腫瘍の頂部にはdelleを伴っており、今回の出血源と考えられること、超音波内視鏡検査にてGIMTと診断された事より外科的切除の適応と判断した。5月8日当院外科にて小腸部分切除術施行。回腸の充実性腫瘤は管腔外に突出した部分が全体の半分以上を占めるダンベル型を呈し、大きさは36×36×27mmであった。術後病理組織学的検討では、c-kit、CD34陽性の紡錐形細胞からなり、核分裂像が5/50HPFと高頻度であり、高リスクの胃腸管間質腫瘍(GIST)と診断された。vRDは高頻度にGISTを合併する疾患である。DBEが普及している本邦でもDBEにてvRDに合併したGISTが発見される例は少ない。今回我々はDBEにてvRDに合併した小腸GISTの1例を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。
索引用語 小腸, GIST