| セッション情報 | シンポジウム3 |
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| タイトル | S3-03:地方中核市におけるHBV genotype よりみたB型急性肝炎の現状-当院の経験より- |
| 演者 | 宮内 明美(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センター) |
| 共同演者 | 稲田 由紀子(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センター), 岩満 章浩(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センター), 坂元 秀壮(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センター), 村山 貴信(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センター), 児玉 眞由美(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センター), 堀 剛(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センター), 井戸 章雄(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学), 坪内 博仁(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学) |
| 抄録 | 【背景】これまでわが国におけるB型急性肝炎はGenotype B,Cがほぼ95%を占めるとされていたが、近年都市部を中心にgenotype AによるB型急性肝炎の症例増加が報告されている。今回地方中核市における現状を把握するため、当院で経験したB型急性肝炎について検討した。【対象と方法】2006年6月から2007年8月の期間にB型急性肝炎と診断した患者を対象とした。他の急性肝障害の原因なく、HBs抗原陽性、IgM-HBc抗体高力価陽性をB型急性肝炎と診断した。感染経路は問診により病歴を聴取した。入院当日にHBV genotypeをPCR-Invader法にて解析した。慢性化が疑われた症例では16G monopty needleを用いて超音波ガイド下に肝生検を施行した。【結果】症例は10例(男性8例、女性2例)、平均年齢は43.4歳(22歳~64歳)。10症例中6例がgenotype C、3例がgenotype Ae、1例はgenotype検出不能であった。感染経路はgenotype Cの6例、genotype Aの2例が日本人をパートナーとした性行為感染が疑われ、2例では感染経路不明であった。10例全例とも同性愛者は含まれていなかった。Genotype Cの1例と検出不能の1例が劇症肝炎を発症し死亡した。劇症化を回避できた8例中6例は安静のみで肝機能正常化した。1例に抗ウイルス薬(entecavir)の投与を行った。Genotype Aeの1例では発症後6か月経過しても肝機能は正常化せず、HBs抗原持続陽性であり、発症後6か月目に施行した肝生検では新犬山分類にてA2/F1の結果であり慢性化したと判断した。【結論】今回の検討にて地方でもgenotype Aeによる急性肝炎の頻度は決して低くないことが示された。B型急性肝炎と診断した場合、劇症化や重症化することなく急性期を経過しても、その後も慢性化の可能性を視野に入れ慎重に経過観察することが重要と思われた。 |
| 索引用語 | B型急性肝炎, genotype |