セッション情報 一般演題

タイトル 99:

非特異性多発性小腸潰瘍症術後吻合部狭窄に対し内視鏡的拡張術が有効であった1例

演者 諸隈 強(福岡大学筑紫病院消化器科)
共同演者 関 剛彦(福岡大学筑紫病院消化器科), 平井 郁仁(福岡大学筑紫病院消化器科), 八尾 建史(福岡大学筑紫病院消化器科), 松井 敏幸(福岡大学筑紫病院消化器科), 西俣 伸亮(福岡大学筑紫病院消化器科), 田辺 寛(福岡大学筑紫病院消化器科), 岩下 明徳(福岡大学筑紫病院消化器科), 村上 右児(福岡大学筑紫病院消化器科)
抄録 症例は40代の韓国人女性。1993年頃より貧血と低蛋白血症があったが原因不明であった。1999年6月には突然の腹痛が出現。小腸多発狭窄を認め、同年9月にイレウスのため韓国の病院で回腸部分切除術を施行された。2001年9月当科に初診し、初めて非特異性多発性小腸潰瘍症(以下NMUSI)と診断。2002年12月、2004年6月に吻合部狭窄を認め、吻合部を含む回腸部分切除術を施行。2回の手術で残存小腸は約180cmとなった。2005年10月頃再び狭窄症状が出現し、2006年1月に入院。 小腸造影検査で回腸末端部より20cmの回腸に著明な狭窄を認め、口側小腸は著しく拡張していた。入院35病日に経肛門的にDBEを施行。回腸のピンホール状の狭窄部に対しTTSバルーンにて内視鏡的拡張術(以下EBD)を施行した。内視鏡は通過せず、入院56病日にEBDを再施行したところ、内視鏡は狭窄部を通過。その後、経口摂取の開始にても腹部症状の出現はなく退院となった。MNUSIはクローン病と同様に再発性の難治性疾患で、術後吻合部に再狭窄を来しやすい。近年ではDBEの登場により呈示症例のような深部小腸の狭窄病変に対してもEBDが可能となってきている。EBDは比較的低侵襲で複数回の施行が可能であり、腸管の温存や患者のQOLの面からも有用である。今回、当科での経験例を中心に文献的考察を加え報告する。
索引用語 非特異性多発性小腸潰瘍症, 内視鏡的拡張術