| セッション情報 |
ワークショップ1
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| タイトル |
研-24:Infliximab投与後に下行結腸に狭窄を合併したクローン病の1例
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| 演者 |
石川 智士(福岡大学筑紫病院 消化器科) |
| 共同演者 |
村上 右児(福岡大学筑紫病院 消化器科), 松尾 静香(福岡大学筑紫病院 消化器科), 宮岡 正喜(福岡大学筑紫病院 消化器科), 宗 祐人(福岡大学筑紫病院 消化器科), 松井 敏幸(福岡大学筑紫病院 消化器科) |
| 抄録 |
症例は25歳男性。2003年8月腹痛を主訴に近医を受診。小腸大腸型のクローン病と診断され、薬物療法、栄養療法にて経過を診られていた。2005年8月肛門周囲膿瘍に対して同院にてシートンドレナージ術を2箇所行った。しかし、排膿が持続するため、2005年1月23日当科紹介受診となった。2月に当科入院し、3月7日Infliximab(Inx)350mg/body初回の投与を行った。入院時、注腸造影では下行結腸に敷石像、縦走潰瘍、約15cmにわたる狭小化を認めた。3月22日、Inx 2回目の投与を行い、退院となった。その後当科外来にて4月19日Inx 3回目の投与を行った。2006年4月21日腹痛、発熱が出現し、入院後精査を行った。注腸造影にて下行結腸に炎症性ポリープ、敷石像、約15cmにわたる狭小化を認めた。8月17日Inx 4回目を投与し、退院となった。2007年3月発熱、6回/日の下痢が出現。TCFにて結腸に縦走潰瘍が多発しており、再燃と判断した。この時、下行結腸の狭窄はscope通過可能であった。入院のうえ、TPN管理とし、Inxを4月13日に5回目、4月27日に6回目と投与を行った。5月29日に外来にてInx 7回目の投与を行った。6月頃より便秘傾向となり、下剤を内服していた。6月28日より肛門痛のため、内服を自己中断したところ排便がなくなり腹痛出現。2007年7月2日腹痛が増悪したため当科を受診した。腹部X線検査にて腸管の著明な拡張があった。腹部CTにて下行結腸に狭小化、口側の拡張を認めた。このためイレウスの診断にて緊急入院となった。腸洗浄にて残便排出を試みたが、排ガスもなかった。内科的治療は困難と判断し、当院外科にて緊急左半結腸切除術を施行した。Inxを投与後の合併症として腸管の狭窄が起こりうることは知られているが、その報告件数は多くはない。今回、我々はInxの影響で腸管の狭窄が進行し、緊急手術となった例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。 |
| 索引用語 |
クローン病, Infliximab |