セッション情報 一般演題

タイトル 173:

魚骨によるS状結腸穿孔の1例

演者 指宿 和成(鹿児島市医師会病院 消化器内科)
共同演者 鉾之原 英(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 岡江 耕二郎(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 中武 信純(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 伊東 徹(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 下川原 尚人(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 宇都宮 民治(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 岩切 裕二(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 内園 均(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 山口 淳正(鹿児島市医師会病院 消化器内科)
抄録 症例は60歳、男性。2007年5月、左下腹部痛のため近医を受診し、腹部超音波検査にて左下腹部に腫瘤ありS状結腸癌が疑われ、当院を紹介受診した。白血球10,300/mm3と上昇を認めたが、CRPは0.4mg/dlとほぼ正常であった。腹部超音波検査、腹部CT検査でS状結腸に接する腫瘤を認め、腫瘤の中心を貫く線状陰影が確認された。魚骨によるS状結腸穿孔と診断し入院とした。腹部所見が軽度で腹水や遊離ガス像を認めなかったため、待期的に腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行した。腹部腫瘤は大網で形成され、内部には白色膿汁を極少量認めた。さらに内部には魚骨を認めた。腫瘤とS状結腸の癒着は強固であり、腫瘤と一塊にS状結腸を切除した。術後は問題なく経過し退院となった。異物による消化管穿孔はまれであるが、その中で本邦では魚骨によるものが多く報告されている。魚骨による消化管損傷では急性期は腹膜炎や膿瘍による緊急手術が行われるが、慢性期は肉芽腫を形成し、腫瘍との鑑別に苦慮し、結果として拡大手術が行われる場合もあった。腹部超音波検査、腹部CT検査にて術前に診断がなされ、腹腔鏡補助下に手術が行い得た魚骨によるS状結腸穿孔の症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。
索引用語 魚骨, S状結腸穿孔