セッション情報 ワークショップ1

タイトル 研-21:

大腸癌に十二指腸濾胞性リンパ腫を合併した1例

演者 山下 達也(霧島市立医師会医療センター)
共同演者 古園 巳俊(霧島市立医師会医療センター), 小牧 祐雅(霧島市立医師会医療センター), 橋口 正史(霧島市立医師会医療センター), 呉 建(霧島市立医師会医療センター), 肱黒 薫(霧島市立医師会医療センター), 的場 康平(霧島市立医師会医療センター), 三阪 高春(霧島市立医師会医療センター), 重田 浩一朗(霧島市立医師会医療センター), 藤崎 邦夫(霧島市立医師会医療センター), 二渡 智久(霧島市立医師会医療センター 外科), 本坊 健三(霧島市立医師会医療センター 外科)
抄録 症例は65歳女性。平成19年4月初旬に下血が出現し当科を紹介されて受診した。下部消化管内視鏡検査でS状結腸に2型腫瘍を認めた。病理検査で大腸癌と診断され手術目的にて入院した。術前検査の上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚から水平脚にかけてmultiple lymphomatous polyposis様の所見を認め、病理検査で濾胞性リンパ腫と診断された。治療方針に迷い検討したが、濾胞性リンパ腫は低悪性度であり経過観察とし、大腸癌は腸閉塞の危険性もあり結腸切除術を先行した。手術では腸間膜リンパ節に濾胞性リンパ腫の侵襲を認めた。大腸癌は第2期であった。濾胞性リンパ腫は進行期としてrituximab-CHOP併用療法を開始した。大腸癌に十二指腸原発濾胞性リンパ腫を合併したまれな症例を経験し、また治療方針の決定に難渋したので若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 大腸癌, 濾胞性リンパ腫