| セッション情報 | シンポジウム2 |
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| タイトル | S2-01:当院における、NBI導入の現状 |
| 演者 | 宇都宮 民治(鹿児島市医師会病院 消化器内科) |
| 共同演者 | 鉾之原 英(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 指宿 和成(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 岡江 耕二郎(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 中武 信純(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 伊東 徹(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 下川原 尚人(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 岩切 裕二(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 内園 均(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 山口 淳正(鹿児島市医師会病院 消化器内科), 清水 健(鹿児島市医師会病院 病理), 高城 千彰(鹿児島市医師会病院 病理) |
| 抄録 | <はじめに>拡大内視鏡とNBI(Narrow Band Imaging)の登場により、微小血管構造観察や粘膜微細模様の観察が可能となった。食道に関しては、ヨード色素内視鏡による比較的容易な病変局在診断法がある為、NBI観察をまだ日常臨床に応用できていない。当院では、遅ればせながら2006年9月より1台導入し、主に食道癌ハイリスクグループと食道腫瘍のESD前の検査として使用している。今回NBI観察が有用であった症例を提示し、現状を報告する。<対象>当院では、2003年より食道腫瘍に対するESDを始めた。2007年8月までに67件のESDを行っている。その内訳は、食道癌が54件、異型上皮が9件、粘膜下腫瘍が1件、判定不能が3件である。術前にNBI観察を行ったのは19件で、そのうち食道癌は17件であった。NBI+拡大観察での深達度診断は11件に行っており、正診率は64%(7/11)であった。<症例>症例1:51歳男性。アルコール多飲あり。2006年5月の検診にて食道多発ヨード不染帯を指摘され、生検にて食道扁平上皮癌(SCC)と診断された。その為ESD予定となるも、範囲の同定が困難であった。2007年2月に初めてNBI+拡大観察を行い、病変を同定し得た。しかしヨード染色では、この時も同定不可能であった。3月にNBI観察にてマーキング後ESD施行し、完全切除が行えた。症例2:68歳男性。進行胃癌の手術目的に入院。術前検査での上部消化管内視鏡検査にてヨード不染帯を指摘され、同部からの生検でSCCの診断となる。ヨード撒布後1週間ではあったが、NBI+拡大観察にて病変を同定できたため、ESD施行し完全切除が得られた。<まとめ>通常多発ヨード不染帯を示す症例は、NBI観察では食道表在癌の指摘は困難である。しかし。症例1はNBI+拡大観察のみでしか病変部の同定が出来なかった。ヨード染色後は薬剤性食道炎を発症し、表層部分が脱落することが知られている。当院ではヨード染色後は一ヶ月程空けた後ESDを行っている。しかし症例2ではヨード染色後でもNBI使用にて、病変を同定できる可能性が示唆された。 今後、症例を重ね、拡大観察とNBI観察を、日常臨床に応用していきたい。 |
| 索引用語 | 食道ESD, NBI |