セッション情報 一般演題

タイトル 192:

妊娠後期に重症急性膵炎を発症した1例

演者 江頭 一成(九州厚生年金病院 内科)
共同演者 酒井 賢一郎(九州厚生年金病院 総合診療部), 藤澤 聖(九州厚生年金病院 内科), 瀧井 康(九州厚生年金病院 内科), 上平 幸史(九州厚生年金病院 内科), 山下 信行(九州厚生年金病院 内科), 五島 寛(九州厚生年金病院 内科), 長野 政則(九州厚生年金病院 総合診療部)
抄録 症例は21歳の女性.飲酒歴なし、平成16年の検診でT-cho 317mg/dlと高コレステロール血症を指摘された.初回妊娠後、妊婦健診でも問題なく経過していたが、妊娠37週1日目の起床時より心窩部痛が出現、徐々に嘔吐・背部痛も認めるようになり近医産婦人科にて胎盤肥厚、常位胎盤早期剥離と診断された.子宮内胎児死亡を確認後、母体管理のため当院へ救急搬送された。当院産婦人科で子宮切開術を施行したが、腸間膜・後腹膜に血腫、腹水白濁、脂肪滴浮遊を認めた.来院時の血液検査で血中アミラーゼ 8636IU/L、T-cho 1500mg/dl、TG 5000mg/dlであり、臨床症状、画像検査と併せ重症急性膵炎(score10)と診断した.術後より内科転科とし人工呼吸管理下で動注療法(メシル酸ナファモスタット+IMP/CS)を開始した.以後比較的経過良好、抜管可能となったが、腹部の創管理、腹腔内壊死物質の貯留、発熱の原因などが問題となった.再開腹、腹腔内ドレナージが必要となる可能性が示唆され、第37病日に外科転科とした.正中創を開放し、ドレーン挿入の上で、連日腹腔内洗浄を施行した.その後食事可能となり、発熱徴候もなく、正中創からの排液も徐々に減少した.第156病日に外来経過観察可能と判断し退院とした.妊娠に伴う急性膵炎は以前より報告されている.本症例は妊娠に伴うと思われる高脂血症の急性増悪が成因として疑われ、若干の文献的考察を加え報告する.
索引用語 急性膵炎, 妊娠