セッション情報 一般演題

タイトル 188:

胆嚢腫瘍性病変に対するPET-CTの有用性

演者 山元 啓文(友愛会 豊見城中央病院 外科)
共同演者 佐野 由紀子(友愛会 豊見城中央病院 外科), 大田 守仁(友愛会 豊見城中央病院 外科), 仲地 厚(友愛会 豊見城中央病院 外科), 島袋 誠守(友愛会 豊見城中央病院 外科), 照屋 剛(友愛会 豊見城中央病院 外科), 勝山 直文(豊崎クリニック), 新垣 京子(友愛会 豊見城中央病院 病理), 城間 寛(友愛会 豊見城中央病院 外科)
抄録 (緒言)胆嚢腫瘍は時に良悪性診断に難渋する症例があり、その場合臨床経過、腫瘍マーカー、超音波、CTなどの画像診断にて総合的判断で術式が決定される。胆嚢腫瘍に対して施行されたPET-CTの良悪性診断の有用性を検討した。(対象と方法)07年5月までに胆嚢腫瘍疑いにて術前画像診断にPET-CTを用い手術で確定診断がなされた13例。平均年齢57.3(40-78)歳。男7例、女7例。術式は術前診断で悪性疑われれば開腹にてアプローチした。(結果)術前PET-CTにて胆嚢にFDG集積陽性例は5例で4例が胆嚢癌(進達度:m癌1例、mp癌2例、ss癌1例、大きさ2cm、2cm、2.5cm、3cm)、1例は黄色肉芽腫性胆嚢炎でいずれも開腹にてアプローチされていた。術式は胆嚢全層切除3例、肝床切除を伴う胆嚢全層切除1例、拡大肝右葉切除1例であった。術前PET-CTにて胆嚢にFDG集積陰性例は8例で癌の症例はなく、胆嚢腺筋症4例、胆嚢炎2例、過形成性ポリープ1例、コレステロールポリープ1例であった。術式は腹腔鏡下胆嚢摘出術7例、胆嚢炎の1例は術前診断悪性疑いにて肝床切除を伴う胆嚢全層切除術施行されていた。(総括)胆嚢腫瘍に対して施行されたPET-CTの良悪性診断は正診率92.3%であった。胆嚢癌の診断については小病変については偽陰性、胆嚢炎合併では偽陽性の可能性があり今後検討の余地があると思われる。
索引用語 胆嚢癌, PET-CT