| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 8:腫瘍随伴症候群により炎症所見著明高値を示したHCCの一例 |
| 演者 | 佐野 由紀子(豊見城中央病院 外科) |
| 共同演者 | 山元 啓文(豊見城中央病院 外科), 柴田 大介(豊見城中央病院 内科), 大田 守仁(豊見城中央病院 外科), 仲地 厚(豊見城中央病院 外科), 島袋 誠守(豊見城中央病院 外科), 照屋 剛(豊見城中央病院 外科), 新垣 京子(豊見城中央病院 病理), 伊佐 勉(豊見城中央病院 外科), 金城 光世(豊見城中央病院 内科), 城間 寛(豊見城中央病院 外科) |
| 抄録 | 症例)37歳 女性 主訴)発熱・腹痛・背部痛 既往歴)2年前より不正性器出血あり。臨床経過)2007年5月10日、発熱、腹痛にて近医受診。WBC1万、CRP10と炎症所見高値指摘され、抗生剤投与開始し腹痛は軽快したが発熱持続、また肝胆道系酵素上昇、CEA33.6と高値であり精査目的に当院内科紹介となった。当院初診時WBC1.8万、CRP20、CEA50.7であったが、AFP・CA19-9は正常範囲内であった。画像検査上肝外側区域に55mmの腫瘤および肝両葉に多数の微小結節、肝門部に腫大リンパ節を認めた。肝吸引生検にてfibrolamellar HCCが疑われた。PET-CTでは肝外側区域(SUVmax=37.1)・腹腔内リンパ節、脊椎・骨盤骨を主体とする骨髄および脾臓への著明なFDG集積亢進を認め、G-CSF206pg/ml(正常値<18.1pg/ml)と著明高値を呈し腫瘍随伴症候群と考えられた。治療方針は組織学的特徴からの予後を考慮し、肝外側区域切除にて腫瘍容量縮小による炎症反応抑制後、化学療法など集学的治療による腫瘍制御に期待することとした。術中開腹所見にて肝は暗赤色で腫大しており、辺縁鈍であった。外側区域に径8cm程度肝表面に露出する弾性硬の腫瘤あり、これを切除した。ほぼ全区域の肝表面に微小多発結節を認め肝内転移と思われた。肝十二指腸間膜のリンパ節は累々と腫脹しており、術中迅速組織診にて陽性であった。術後病理では低分化型肝細胞癌の診断で、非癌部には出血・炎症細胞の浸潤をみとめた。術後一時的に解熱傾向を認めたが、WBC、CRPは改善しなかった。全身状態回復を待って術後7日目より5-FU、CDDPを中心とした化学療法を開始。2コース施行したが徐々に全身状態悪化、WBC9.5万、CRP29と著明高値を示し術後65日に永眠された。結語)今回我々は腫瘍随伴症候群による炎症所見著明高値を示し、外科的切除および術後化学療法にても制御し得なかった一例を経験したので報告する。 |
| 索引用語 | 肝細胞癌, 腫瘍随伴症候群 |