| 抄録 |
大腸LST non-granular type のうちpseudo-depressed type (LST-NG-PD) は平坦で凹凸に乏しく色調変化が少ないため発見が容易でないことがある。腺腫と癌、粘膜内病変か粘膜下層浸潤かの判断も容易でない症例がみられる。少数例ながらLST-NG-PD症例を経験したので報告する。症例は5例で上行結腸から横行結腸に存在した。 全例内視鏡的基本肉眼型はIIaと思われたが、腫瘍辺縁のわずかな隆起から中心部に向かうにつれ、明瞭な陥凹境界のない盆状陥凹を示した。 粘膜下層の繊維化による病変内の空気変形の欠如や硬化変形、病変周囲の襞集中などの所見により深達度を深読みすることがある。腫瘍辺縁が正色調で中心部に発赤があると深達度を深読みしがちである。拡大内視鏡上は、腫瘍辺縁の盆状陥凹部ではIIILからIV型、中心部ではIIIs, IIIL, IV型ピットが見られた。表面ピットの観察が深達度診断に有用である。超音波内視鏡は病変が襞上にある場合、プローベが接線状に当たらない場合は病変の詳細が描出できないことが多く、さらに粘膜下の繊維化やリンパ濾胞の形成により腫瘍の深達度が判定できないことが多いと思われた。 |