| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 17:Segmental arterial mediolysis(SAM)の一例 |
| 演者 | 堀川 ゆき(九州労災病院 内科) |
| 共同演者 | 杉本 理恵(九州労災病院 内科) |
| 抄録 | 【症例】59歳女性、主訴は腹痛。平成19年5月31日より腹部不快感・食欲不振が出現、6月2日腹痛増悪し嘔吐・下痢も出現した為当院救急外来を受診した。意識は清明、冷汗多量、BP140/100mmHg、HR68/min、嘔気・嘔吐少量あり。腹部は平坦・軟で心窩部痛あり、筋性防御や反跳痛は認めなかった。 【血液検査】WBC 5600/μl,RBC 525万/μl, Hb15.0g/dl, Plt 19.8万/μl, AST 21U/L, ALT 17U/L, LDH 258U/L, TB 0.38mg/dl, Amy 97mg/dl, CRP 0.31mg/dl, IgG 1314mg/dl, IgM 141mg/dl, ANA 6.7, 抗ds-DNA抗体<5IU/ml, PR3-ANCA<10EU, MPO-ANCA 13EU, 【画像】CTにて固有肝動脈から左右肝動脈に動脈瘤あり、上腸間膜動脈解離あり、肝門部から肝十二指腸靭帯に沿って3cm大の腫瘤を認めたが6日後には縮小し血腫と考えられた。血管造影では固有肝動脈から左右肝動脈・副左胃動脈に解離を認め、偽腔内への造影剤流入を認めた。その他の腹部血管にも動脈解離の所見あり。 【診断考察】入院後貧血進行し画像上多発する腹部動脈瘤と肝門部血腫の所見より、固有肝動脈瘤破裂と診断した。腹部主要血管に動脈瘤解離が多発する病態としては外傷性、動脈硬化症、大動脈炎症候群、梅毒、急性膵炎、結節性多発動脈炎、Behcet病、Marfan症候群、Ehlers-Danlos症候群、線維筋異形成など鑑別に挙げたがいずれも否定的で、Segmental arterial mediolysis(SAM)と考えられた。SAMは腹部に多発動脈瘤を認めた際は鑑別に挙げる必要があり、また近年画像診断の進歩に伴い報告が増加している。診断・治療の上で貴重な一例と考えられ文献的考察をふまえ報告する。 |
| 索引用語 | 腹部, 血管 |