セッション情報 一般演題

タイトル 120:

当院救命救急センターにおける口腔・消化管異物症例の検討

演者 高木 克典(北九州市立八幡病院 救命救急センター)
共同演者 伊藤 重彦(北九州市立八幡病院 救命救急センター), 井上 征雄(北九州市立八幡病院 救命救急センター), 秋山 俊治(北九州市立八幡病院 内科), 本田 佳与(北九州市立八幡病院 内科), 又吉 信貴(北九州市立八幡病院 救命救急センター), 中尾 健次郎(北九州市立八幡病院 救命救急センター), 山内 潤身(北九州市立八幡病院 救命救急センター), 鬼塚 幸治(北九州市立八幡病院 救命救急センター), 山吉 隆友(北九州市立八幡病院 救命救急センター), 木戸川 秀生(北九州市立八幡病院 救命救急センター)
抄録 【目的】消化管異物はその形状や化学的作用により、疑われた時点で緊急内視鏡の適応となる症例も少なくない。当院救命救急センターで過去5年間に経験した口腔・消化管異物症例を若干の文献的考察とともに報告する。【対象・方法】対象は2002年4月~2007年6月の期間で当院救命救急センターを受診し、消化管異物と診断、確認された82例である。異物の存在部位、種類と摘出法について検討した。【結果】患者は男性41例、女性41例で、平均年齢41.4歳(9ヶ月-88歳)である。異物の部位は、咽頭11例、食道31例、胃22例、十二指腸2例、小腸6例、結腸・直腸6例である。異物の種類はPTP(press-through-package)が22例で最も多く、72.7%が食道に存在し上部消化管内視鏡にて全例摘出し得た。魚骨は13例で咽頭部異物の46%であった。その他の異物としては、義歯類11例、コイン7例、ボタン電池3例の順であった。全症例のうち異物摘出時に開腹手術を必要としたのは魚骨の3例(小腸2例、結腸1例)のみであった。直腸異物は平均最大径13.9cmと大きく、いずれも大腸内視鏡単独では摘出困難で、2例が腰椎麻酔下に手術室で摘出した。82例中69例に外来治療、13例(魚骨とPTPが多い)に入院治療を行った。摘出時の合併症は9例(出血、粘膜損傷、食道潰瘍など)に発症したが、消化管穿孔、縦隔炎、腹膜炎等の重篤な合併症はなかった。【まとめ】上部消化管異物は高い摘出率(PTP100%)であった。下部消化管異物に対する内視鏡的摘出は困難で、手術も含めた他の方法による治療法が必要である。
索引用語 異物, 緊急内視鏡