| セッション情報 | シンポジウム2 |
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| タイトル | S2-12:当院における食道癌化学放射線療法の治療成績と治療後再発・新病変に対する診断・治療戦略 |
| 演者 | 松島 加代子(長崎大学 医学部・歯学部付属病院 第二内科) |
| 共同演者 | 磯本 一(長崎大学 医学部・歯学部付属病院 第二内科), 林 靖之(長崎大学 医学部・歯学部付属病院 放射線科), 林 徳真吉(長崎大学 医学部・歯学部付属病院 病理部), 宿輪 三郎(長崎大学 医学部・歯学部付属病院 第二内科), 水田 陽平(長崎大学 医学部・歯学部付属病院 第二内科), 河野 茂(長崎大学 医学部・歯学部付属病院 第二内科) |
| 抄録 | 【目的】食道癌に対する化学放射線療法(CRT)は、根治手術に匹敵する治療法として認知されてきた一方で、経過観察の検査体系や再発時の治療法の確立が重要となる。我々は、当院における、食道癌CRTの治療成績および治療後の局所再発・新病変に対する拡大内視鏡観察を中心とした診断、治療体系を報告する。 【方法】2002年~2007年9月まで当院でCRTを行った食道癌59例を検討した。CRTの化学療法のレジメは3クールのNedaplatinと5FUの併用を原則とし、放射線量は総計63Gy照射した。内視鏡・CTによる経過観察は3ヶ月に1度を基本とし、内視鏡検査時は、拡大内視鏡観察を行った。拡大観察における微小血管パターン(IPCL)は井上らの分類に従い、その後ルゴール色素内視鏡検査も施行した。局所再発・新病変に対するsalvage therapyとしては、IPCLを参考に、m2まではEMR、m3以深では外科手術を原則とした。 【成績】CR率は、stage別に、I期90%(9/10例)、II期77.8%(7/9)、III期40.5%(15/37)、IV期33.3%(1/3)であり、全体では54.2%(32/59例)であった。このCR症例中、拡大内視鏡を用いた内視鏡観察にて、8例(高度異形成を含む)の局所再発或いは新病変を認めた。治療法としてはEMRが4例で、EMR困難例ではアルゴンプラズマ凝固療法(1例)や光線力学的治療(PDT、3例)を選択した。2例は、IPCLでVNパターンを呈し外科手術を勧めたが、希望によりPDTを施行した。重篤な合併症などはみられず、8例とも現在生存中である。 【結論】CRT後の拡大内視鏡観察を用いた詳細な内視鏡検査により、局所再発や新病変をより早期に発見し、患者に侵襲の少ないsalvage therapyを施行することが重要である。 |
| 索引用語 | 食道癌, IPCL |