| セッション情報 |
一般演題
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| タイトル |
184:二次性硬化性胆管炎に肝膿瘍を合併し6本のメタリックステントを挿入し改善した一例
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| 演者 |
成田 竜一(産業医科大学 医学部 消化器・代謝内科) |
| 共同演者 |
日浦 政明(産業医科大学 医学部 消化器・代謝内科), 阿部 慎太郎(産業医科大学 医学部 消化器・代謝内科), 田原 章成(産業医科大学 医学部 消化器・代謝内科), 大槻 眞(産業医科大学 医学部 消化器・代謝内科) |
| 抄録 |
症例は50歳、男性。主訴は黄疸。2001年6月、S状結腸癌と転移性肝癌に対し、当院外科にてS状結腸切除術、経皮的腫瘍マイクロ波凝固術及び腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行された。同時に動注ポートを造設され、以降当科外来にて5-FU 500mg、MMC 10mg、FARM 20mgを2週間に1回のペースで動注ポートが閉塞した2002年9月まで動注化学療法を施行された。2005年9月に心窩部痛と肝胆道系酵素上昇を認め当科入院されたが、抗菌薬投与にて改善したため精査はされなかった。2006年4月頃より全身倦怠感を認め、4月24日黄疸と心窩部痛を認め当科入院となった。検査データは白血球10,000/μl、赤血球354×104/μl、血小板16.3×104/μl、総蛋白7.5 g/dl、アルブミン3.8 g/dl、総ビリルビン7.5 mg/dl、直接ビリルビン5.1 mg/dl、AST 83 IU/l、ALT 77 IU/l、ALP 2,735 IU/l、γGTP 1,046 IU/l、CRP 7.3 mg/dlと炎症反応と肝胆道系酵素の上昇を認めた。精査目的にERCPを施行したところ、右肝内胆管のび慢性狭窄像及び中部胆管の狭窄像を認めEBDを施行した。一旦は減黄傾向を示したものの、チューブの閉塞も認められ、多発肝膿瘍の合併が認められた。経皮経肝膿瘍ドレナージを繰り返し、また、肝内胆管及び肝外胆管にメタリックステントを合計で6本挿入した。多発肝膿瘍に対しては、新たに動注ポートを造設し抗菌薬の動注も繰り返し行った。抗癌剤の動注化学療法の合併症の一つに硬化性胆管炎があるが、本症例も胆管を生検したところ硬化性胆管炎の所見を認めた。胆管炎に肝膿瘍を合併すると治療に難渋することが知られているが、本症例の場合、積極的なメタリックステント留置と抗菌薬の動注が有効であった。 |
| 索引用語 |
二次性硬化性胆管炎, メタリックステント |