| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 118:バレット食道に合併した表在型食道腺癌の1例 |
| 演者 | 姫野 祐一郎(福岡赤十字病院 消化器内科) |
| 共同演者 | 平川 克哉(福岡赤十字病院 消化器内科), 守永 晋(福岡赤十字病院 消化器内科), 吉野 総平(福岡赤十字病院 消化器内科), 古賀 千晶(福岡赤十字病院 消化器内科), 天野 角哉(福岡赤十字病院 消化器内科), 住吉 金次郎(福岡赤十字病院 外科), 中島 豊(福岡赤十字病院 病理部) |
| 抄録 | 症例は46歳、女性。既往歴として25歳時に卵巣嚢腫摘出術がある。32歳で糖尿病を指摘され、当院糖尿病内科に通院中。胸やけの検査として平成14年に上部消化管内視鏡検査を施行し、Squamocolumnar junction(以下SCJ)近傍にびらんを伴う全周性のバレット食道と診断された。胸やけに対してプロトンポンプ阻害剤の投与が行われた。平成19年5月に内視鏡検査での経過観察が行われ、バレット食道内の右側壁に小隆起を認め、生検で腺癌と診断された。隆起部以外のバレット上皮は一見非腫瘍性粘膜と思われたが、NBI(narrow band imaging)システムを併用した拡大内視鏡観察にて不整な粘膜模様が観察され、生検でも広範囲に腺癌が検出された。X線検査では、胸部下部から腹部食道に全周性の淡いバリウム斑が認められ、内視鏡所見に一致すると考えられた。開腹下に下部食道切除+胃全摘術を施行した。切除標本の肉眼所見は、口側長軸方向に2cmの全周性バレット食道を認め、SCJでは口側に舌状のバレット上皮の伸び出しがみられた。組織学的には、バレット上皮のほぼ全域に粘膜内の高分化腺癌が認められた。隆起部に一致して、二重化した粘膜筋板の上層を越え、下層近傍まで癌の浸潤が認められ深達度m3と診断した。所属リンパ節への転移は認めず、術後4週目に退院となった。バレット食道に発生した腺癌は、自験例のように広範囲なIIb病変を随伴することがあり、慎重な癌の範囲診断が重要と考えられた。NBIシステム併用拡大内視鏡観察は、癌の浸潤範囲の補助診断に有用と考えられた。 |
| 索引用語 | バレット食道癌, 内視鏡診断 |