セッション情報 一般演題

タイトル 197:

検診X線にて発見されたsolid-pseudopapillary tumorの一例

演者 村瀬  貴之(産業医科大学 消化器代謝内科)
共同演者 松岡 英彦(福島労災病院 消化器内科), 田口 雅史(産業医科大学 消化器代謝内科), 木原 康之(産業医科大学 消化器代謝内科), 山本 光勝(産業医科大学 消化器代謝内科), 大槻 眞(産業医科大学 消化器代謝内科)
抄録 症例は46歳女性、特記すべき主訴を認めず。2004年の検診では異常を指摘されなかった。2006年検診での胸部レントゲンで初めて左横隔膜下に卵殻状石灰化を認め、精査目的で当科入院となった。腹部エコーでは膵尾部に60mm大の辺縁に石灰化を認める嚢胞性腫瘤を認め、腹部CTでは膵尾部に周囲に石灰化を有し、内部が低吸収域で占められた嚢胞性腫瘤を認めた。腹部MRIでは膵尾部に60mm大のT1強調像で低信号、T2強彫像で高信号を示す腫瘤を認めた。辺縁部はT1強調像で著明な高信号、T2強彫像で低信号を示した。主膵管には拡張や不整などの明らかな異常を認めなかった。ERCPでは主膵管を造影することができなかった。以上からSPTやMCNなどの嚢胞性腫瘍を疑い、2007年1月に当院外科にて膵体尾部切除術が施行された。切除病理では小型の円形から楕円形の核を有する偽乳頭状構造を呈する腫瘍細胞を認め、免疫染色ではα1-アンチトリプシン、NSE、シナプトフィジンが陽性であり、クロモグラニンAは陰性であった。以上よりsolid-pseudopapillary tumorと診断した。血管浸潤や周囲組織への浸潤は認めなかった。今回我々は著明な石灰化を伴い検診X線にて発見されたsolid-pseudopappillary tumorの一例を経験したため、若干の文献的考察を加え報告する。
索引用語 solid-pseudopapillary tumor, SPT