セッション情報 ワークショップ1

タイトル 研-25:

ATM療法が奏効した潰瘍性大腸炎難治例の2例

演者 喜瀬 高庸(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科)
共同演者 仲村 光輝(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科), 田村 次朗(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科), 下地 耕平(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科), 安座間 欣也(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科), クリステンセン めぐみ(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科), 新垣 伸吾(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科), 小橋川 ちはる(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科), 井濱 康(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科), 城間 丈二(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科), 知念 寛(琉球大学 医学部 附属病院 光学医療診療部), 前城 達次(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科), 岸本 一人(琉球大学 医学部 附属病院 光学医療診療部), 仲本 学(琉球大学 医学部 附属病院 光学医療診療部), 平田 哲生(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科), 金城 渚(琉球大学 医学部 附属病院 光学医療診療部), 山城 剛(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科), 外間 昭(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科), 金城 福則(琉球大学 医学部 附属病院 光学医療診療部), 藤田 次朗(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科)
抄録 【緒言】現在、中等症以上の潰瘍性大腸炎の治療はステロイドの投与が中心となっているが、ステロイド依存例や抵抗例など、治療に難渋することも少なくない。今回、我々は、このような難治例に、大草らが報告した抗菌薬多剤併用療法を試みて有効と考えられた2例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。【症例1】39歳男性。近医にて平成12年に全結腸型潰瘍性大腸炎と診断され、その後再燃を繰り返しその都度プレドニゾロン (PSL) 強力静注施行されていたが、平成17年以降は30mg以下の減量が困難となり、ステロイド依存例と考えられた。アザチオプリン内服や顆粒球除去療法も併用されたが改善しないため、平成19年6月27日、当院紹介入院となった。入院後、PSLは増量せず、ATM療法 (アモキシシリン1500mg/day、テトラサイクリン1500mg/day、メトロニダゾール750mg/day、2週間経口投与) を施行した。 開始1週間後より、臨床症状、内視鏡所見ともに改善を認め、同年7月20日に退院となりその後の経過も良好である。【症例2】72歳男性。近医にて平成14年に全結腸型潰瘍性大腸炎と診断され加療されていたが、病状増悪のため平成18年10月当院紹介受診。その後も改善なく、平成19年3月に入院の上、PSL強力静注療法及びリンパ球除去療法 (LCAP) を施行した。しかしながら若干の改善はあるも緩解には至らずPSL減量中に再度増悪を認め、同年6月28日より再度入院し食事を止め中心静脈栄養を行いながらPSL強力静注とLCAPを施行したが、臨床症状及び内視鏡所見とも全く改善を認めなかった。ステロイド抵抗例と考え、同年8月1日よりATM療法を開始。開始1週間後より著明に改善を認めその後の経過も良好で緩解状態となった。【結語】今回ATM療法が著効した潰瘍性大腸炎難治例を経験した。同療法はステロイド依存例、抵抗例ともに有効で、いずれも開始1週間後程度で臨床症状の改善を認め、副作用も認めなかった。今後難治例の治療選択肢となり得る治療法と考えられた。
索引用語 潰瘍性大腸炎, 抗菌薬多剤併用療法