| セッション情報 |
一般演題
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| タイトル |
25:若年者HBe抗体陽性無症候性キャリアから発症した肝細胞癌の1例
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| 演者 |
中下 俊哉(医療法人 ロコメディカル 江口病院 消化器科) |
| 共同演者 |
北島 陽一郎(医療法人 ロコメディカル 江口病院 消化器科), 江口 有一郎(佐賀大学 医学部 内科学), 三好 篤(佐賀大学 医学部 一般消化器外科学), 黒木 茂高(医療法人 ロコメディカル 江口病院 消化器科), 水田 敏彦(佐賀大学 医学部 内科学), 小野 尚文(医療法人 ロコメディカル 江口病院 消化器科), 江口 尚久(医療法人 ロコメディカル 江口病院 消化器科), 宮崎 耕治(佐賀大学 医学部 一般消化器外科学), 藤本 一眞(佐賀大学 医学部 内科学) |
| 抄録 |
【はじめに】B型肝炎におけるHBe抗体陽性無症候性キャリアからの肝細胞癌発症はまれであると言われているが,その確率はゼロではなく無症候性キャリアの患者の定期の画像診断に関するコンセンサスは得られていない。今回,若年者HBe抗体陽性無症候性キャリアの患者から発症した肝細胞癌の症例を経験した。【症例】36歳,男性。18歳時献血の際にHBs抗原陽性指摘された。近医ではe抗原陰性無症候性キャリアとの診断でウイルス疾患指導も実施され,経過観察とされていた。(指導箋には「可能なら半年毎超音波・血液検査を受けてください」と記録あり。)その後の毎年の人間ドックでも肝機能は正常範囲内で推移していた。(05.6 AST 16, ALT 17; 06.6 AST16, ALT17) 35歳時にB型肝炎についての佐賀県の公開講座を聴き,現在の自分の状態の評価を希望し当院を受診した。血液検査所見はHBe抗原陰性,HBe抗体陽性,HBV-DNA(PCR)2.9 log copy/mL,genotype C,AFP 2691 ng/ml, PIVKA 18mAU/mlでありHBe抗体陽性の無症候性キャリア。腹部エコーでは肝S4に28×20mmのSOLを認め,肝dynamic CT,Angio CT(CTAP/CTHA)を行い,肝S4の肝細胞癌(stage2),多結節癒合型と診断し,佐賀大学一般・消化器外科で肝S4a+S5a部分切除術施行された。その後AFP 2.2 ng/ml, PIVKA 10未満mAU/mlと腫瘍マーカーは陰性化した。【結語】我が国において肝癌の発生率は,HBe抗体陽性無症候性キャリアでは0.1~0.4%と報告されているが,HBe抗体陽性無症候性キャリアに対しての「定期検査(とりわけ画像診断法)」の意義・重要性・内容は,未だ未知である。今後,このことは十分に議論され,周知される必要があると問題を提起した重要な症例であった。 |
| 索引用語 |
B型肝炎, 無症候性キャリア |