| セッション情報 | ワークショップ1 |
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| タイトル | 研-27:最近、当院で経験したアメーバ赤痢の一例 |
| 演者 | 田尻 景子(熊本中央病院 消化器科) |
| 共同演者 | 坂本 絢(熊本中央病院 消化器科), 西 陽子(熊本中央病院 消化器科), 宮山 祐美子(熊本中央病院 消化器科), 尾田 幸太郎(熊本中央病院 消化器科), 松下 郁雄(熊本中央病院 消化器科), 桜井 健一(熊本中央病院 消化器科) |
| 抄録 | 症例は32歳女性。平成19年5月、下痢、血便を主訴に近医を受診した。整腸剤の内服を行うも改善を認めず、6月精査・加療目的に当科紹介となった。理学所見上、異常は認めなかった。発熱はなく、白血球数10300/μl、CRP 0.1mg/dlであった。S状結腸内視鏡を施行したところ、直腸よりS状結腸にかけて不整形の浅い潰瘍が多発しており、汚い白苔の付着をみとめた。潰瘍の周囲は浮腫状でなだらかに隆起しており、介在粘膜は正常であった。潰瘍中心部からの生検組織よりPAS染色陽性を示す栄養型赤痢アメーバ原虫が検出され、アメーバ赤痢と診断した。尚、アメーバ抗体は100倍未満であった。Metronidazoleの内服を14日間行なったところ、症状、内視鏡像ともに改善を認め、生検組織においても原虫は検出されなかった。アメーバ赤痢は本邦では比較的稀な感染症であり、感染経路として東南アジアでの食物の摂取、男性同性愛者が多いとされている。今回我々は、感染経路の特定はできなかったが、典型的な内視鏡像を示し、生検にて原虫が検出され、Metronidazoleが著効したアメーバ赤痢の一症例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。 |
| 索引用語 | アメーバ赤痢, メトロニダゾール |