セッション情報 一般演題

タイトル 26:

HCV高浸淫地区HCV持続感染者のHCVコア抗原変動に関与する因子の検討

演者 熊谷 公太郎(鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 消化器疾患・生活習慣病学)
共同演者 宇都 浩文(鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 消化器疾患・生活習慣病学), 玉井 努(鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 消化器疾患・生活習慣病学), 重信 秀峰(鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 消化器疾患・生活習慣病学), 森内 昭博(鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 消化器疾患・生活習慣病学), 長谷川 将(鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 消化器疾患・生活習慣病学), 桶谷 真(鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 消化器疾患・生活習慣病学), 井戸 章雄(鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 消化器疾患・生活習慣病学), 楠元 寿典(宮崎大学医学部), 林 克裕(宮崎大学医学部), 坪内 博仁(鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 消化器疾患・生活習慣病学)
抄録 【はじめに】HCV持続感染に対するインターフェロン治療の効果にはウイルス量が関与し、そのウイルス量は自然経過中に顕著に変動する頻度は少ないことが知られている。しかし、そのウイルス量変動に関連する因子は十分明らかになっていない。今回我々はHCVコア抗原量の変動に関与する因子について解析したので報告する。【対象と方法】IFN治療歴がなく、HCC発症がない症例で2002年~2005年に2回以上コア抗原量を測定した343症例を対象とした。HCVコア抗原が感度以下(20 fmol/l)の症例はHCV-RNAの存在を確認した。コア抗原量によりコア抗原300fmol/L以上持続群(H群:274例、80%)、コア抗原変動群(M群:39例、12%)、コア抗原300fmol/L未満持続群(L群:30例、8%)の3群に分け、コア抗原量を最初に測定した年の年齢、性別、血小板、AST、ALT、γーGTP、フェリチン、ヒアルロン酸、IV型コラーゲン、AFP、PIVKA-II、セロタイプについて比較検討した。【結果】年齢、性別、血小板、フェリチン、ヒアルロン酸、IV型コラーゲン、AFP、PIVKA-IIに3群間で有意差はなかった。AST( H群:44.2±31.1 vs M群:56.0±31.9 vs L群:57.8±30.7, p<0.01)、ALT( H群:41.1±32.9 vs M群:54.3±39.1 vs L群:58.0±48.0, p<0.01)、セロタイプ(type 1/2;H群:191/79 vs M群:16/22 vs L群:12/18, p<0.01)においては3群間にて有意差を認めた。しかしセロタイプ 1のみでの検討では有意差はなかった。【まとめ】HCVコア抗原量が変動するHCV持続感染者は12%と比較的多く、抗ウイルス療法の選択には経時的なウイルス量の測定が必要と考えられた。またコア抗原量の変動とセロタイプ、トランスアミナーゼが関与する可能性が示唆された。
索引用語 HCVコア抗原, HCV持続感染