| セッション情報 |
シンポジウム1
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| タイトル |
S1-04:潰瘍性大腸炎による死亡および手術移行例の臨床的解析
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| 演者 |
山口 直之(長崎大学医学部 第二内科) |
| 共同演者 |
水田 陽平(長崎大学医学部 第二内科), 大仁田 賢(長崎大学医学部 第二内科), 磯本 一(長崎大学医学部 第二内科), 宿輪 三郎(長崎大学医学部 第二内科), 河野 茂(長崎大学医学部 第二内科) |
| 抄録 |
【対象・方法】近年、潰瘍性大腸炎に対する治療法はSASP/5-ASAやステロイドホルモン(SH)に加え、血球成分除去療法(CAP)やアザチオプリン(AZA)・シクロスポリン(CyA)のような免疫調節剤など大きく進歩してきた。しかし、外科的治療を回避できない症例や死亡に至る症例が存在することも事実である。2000年1月~2007年6月までに当科へ入院した潰瘍性大腸炎患者81治療例(M:F=47:34、平均年齢32歳、平均罹病期間69ヶ月、初回発作:再燃緩解:慢性持続=9:62:10、左側:全=20:61、中等症:重症51:30)を対象とし、死亡および手術症例の内科的治療を中心に臨床的解析を行った。【結果】死亡は3例(3.7%)、手術移行は緊急例5例、待機例6例、合わせて11例(13.6%)であった。死亡例は年齢・罹病期間は様々で、初回発作1例、再燃緩解2例、すべて入院時重症(UCAI:231)であった。治療はSH強力静注+CAP、SHパルス、SH+CAP+CyAが行われていた。1例(慢性腎不全合併)は手術待機中に血小板減少・脳出血で、1例は来院時MOF/DICの改善が得られないまま、1例は手術拒否のもと血小板減少・脳出血で死亡した。手術例は初回発作2例、再燃緩解6例、慢性持続3例で、罹患範囲は左側:全=1:10、入院時重症度は中等症:重症=6:5(UCAI:235)であった。治療は5例がSHパルス/強力静注、4例がSHパルス/強力静注+CAPで、SHパルス+CAP+CyAとSH+AZAがそれぞれ1例であった。【結語】治療選択肢が広がる中、ますますCyA治療および手術移行のタイミングが重要と考えられた。死亡例では血小板減少/DICが認められており、その傾向がみられた場合は特に早急な対応が必要と思われた。 |
| 索引用語 |
潰瘍性大腸炎, 手術移行 |