| セッション情報 |
一般演題
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| タイトル |
195:テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(TS-1)+塩酸ゲムシタビン(GEM)併用療法が奏効した手術不能進行膵癌の2例
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| 演者 |
西川 正一郎(産業医科大学病院) |
| 共同演者 |
本田 佳代(産業医科大学病院), 川野 紀子(産業医科大学病院), 田口 雅史(産業医科大学病院), 大槻 眞(産業医科大学病院) |
| 抄録 |
当科では、手術不能進行膵癌に対して2006年よりテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(以下TS-1)+塩酸ゲムシタビン(以下GEM)併用療法を開始している。プロトコールとしてday1から14までTS-1 60 mg/ m2を内服、day8とday15にGEM 1000 mg/m2の点滴投与を行っており、併用療法が奏効した2例について報告する。症例1は、56歳の女性。主訴は体重減少。2007年1月頃から体重減少を認め、当院当科受診。血液検査では、CA19-9 1050.0 U/mlであり、腹部造影CT上、膵体尾部から腹部大動脈前面に径37×27mmの境界不明瞭な低吸収腫瘤を認め、腫瘤より末梢の膵管は拡張し、脾動静脈にencasementを認め、膵癌Stage IVaと診断した。3月16日からTS-1 90 mg/day、GEM 1500 mg/bodyの投与を開始した。骨髄抑制により3クール目から、GEM 1200 mg/bodyに減量し、5クール目からTS-1 80 mg/dayに減量した。8月22日の血液検査では、CA19-9は、25.7 U/mlに低下し、開始後93日目の腹部造影CT上、膵体尾部から腹部大動脈前面の低吸収腫瘤や腫瘤に囲まれた脾動静脈のencasementは、治療前と比較すると縮小していた。症例2は、59歳女性。主訴は、背部痛。2007年1月頃より背部痛が出現し、当科受診。血液検査では、DUPAN2 21000 U/mlであり、腹部造影CT上、腹腔動脈周囲から膵体部に多結節状を示す境界不明瞭な低吸収腫瘤を認め、膵周囲後腹膜にも余分な軟部陰影が認められた。腹腔動脈から総肝動脈、脾動脈にencasementを認め、膵周囲や大動脈周囲にはリンパ節と思われる小結節が散見された。ERCP施行し、膵管ブラッシング細胞診にてadenocarcinomaであり、膵癌Stage IVaと診断した。4月11日からTS-1 90 mg/body、GEM 1200 mg/bodyの投与を開始した。9月12日の血液検査では、DUPAN2は、3400 U/mlに低下し、開始後78日目の腹部造影CT上、膵体部の多結節状の低吸収腫瘤や腹腔動脈周囲の軟部陰影は、治療前と比較して縮小しており、腹腔動脈からその分岐のencasementは、やや軽減し、腹部大動脈周囲のリンパ節腫大は、目立たなくなった。今回我々は、膵癌に対するTS-1+GEM療法について良好な経過を得られたので文献的考察を含めて報告する。 |
| 索引用語 |
膵, 治療 |