セッション情報 一般演題

タイトル 75:

急性腹症で発症したサルモネラ腸炎の1例

演者 東 貴寛(今村病院 消化器内科)
共同演者 大井 秀久(今村病院 消化器内科), 小野 陽平(今村病院 消化器内科), 宮内 隆好(今村病院 消化器内科), 徳元 政(今村病院 消化器内科), 堀 雅英(今村病院 消化器内科), 河野 泰子(慈愛会クリニック)
抄録 【症例】57歳 男性【主訴】発熱、腹痛、下痢【既往歴】平成13年早期胃癌にて幽門側胃切除、B-I再建術を施行。【家族歴】特記事項なし【現病歴】平成19年7月4日起床時7時ごろより心窩部痛出現。朝の排便は軟便であった。朝食は通常どおり摂取したが徐々に心窩部痛は増悪傾向であった。午前中は2~3回排便(軟便)あり、昼食摂取後腹痛は心窩部より腹部全体へひろがり、市販の止痢剤内服したところ症状はさらに増悪、内服後の排便は水様便となり30分に1回みられるようになった。症状次第に増悪みとめたため糖尿病治療中の慈愛会クリニック受診。腹痛は強く,筋性防御様であり,嘔吐も出現したため当科紹介となった。【入院時現症】身長161cm、体重65kg、体温38.1℃、脈拍112回/min、血圧142/92 mmHg、腹部は平坦・腫瘤を触知しない。腹部全体に自発痛・著明な圧痛あり、筋性防御様の反応みとめる。【入院後経過】入院時急性腹症の状態であったため腸間膜動脈血栓症や消化管穿孔が疑われ,腹部CTを施行した。しかし,それらを示唆する所見なく回腸から盲腸・上行結腸の壁肥厚をみとめた。虚血性腸炎やO-157感染症は否定できなかったが大腸憩室炎が最も疑われたため絶食とし,グラム陰性桿菌の感染を考え抗生剤の投与を開始した。腹痛、発熱、下痢は徐々に軽快傾向にあった。第7病日に、入院時提出した便培養からサルモネラ菌が検出されサルモネラ腸炎と診断された。急性腹症で発症し,初診時の病歴聴取で食中毒と診断できず診断に苦慮したサルモネラ腸炎1例を経験したので文献的考察を加えて報告する。
索引用語 急性腹症, 食中毒