セッション情報 一般演題

タイトル 33:

血小板10万/μl未満のC型慢性肝炎/肝硬変に対するペグインターフェロンα2b,リバビリン(PEG-IFN/RBV)併用療法の検討

演者 高橋 和弘(九州大学関連肝疾患研究会(KULDS))
共同演者 古庄 憲浩(九州大学関連肝疾患研究会(KULDS)), 梶原 英二(九州大学関連肝疾患研究会(KULDS)), 野村 秀幸(九州大学関連肝疾患研究会(KULDS)), 田邉 雄一(九州大学関連肝疾患研究会(KULDS)), 増本 陽秀(九州大学関連肝疾患研究会(KULDS)), 丸山 俊博(九州大学関連肝疾患研究会(KULDS)), 中牟田 誠(九州大学関連肝疾患研究会(KULDS)), 遠城寺 宗近(九州大学関連肝疾患研究会(KULDS)), 東 晃一(九州大学関連肝疾患研究会(KULDS)), 下野 淳也(九州大学関連肝疾患研究会(KULDS)), 酒井 浩徳(九州大学関連肝疾患研究会(KULDS)), 下田 慎治(九州大学関連肝疾患研究会(KULDS)), 林 純(九州大学関連肝疾患研究会(KULDS))
抄録  【目的】  PEG-IFN/RBV併用療法の添付文書には,血小板数は10/μl万以上が望ましいと記載されている.今回我々は,血小板数10万/μl未満の症例におけるPEG-IFN/RBV併用療法の効果に関して検討したので報告する.
 【方法】 2004年12月より2007年7月までKULDSに登録され,PEG-IFN/RBV併用療法を導入され,投与終了後6ヶ月以上経過観察されたC型慢性肝炎/肝硬変889例のうち,開始時の血小板数が10万/μl未満であった90例(8.6±1.1万:4.2万-9.9万).脾臓を摘出して治療を行った症例は除外した,
 【成績】 全体のウイルス学的著効率(SVR)は,1型高ウイルス群26.5%(18/68),2型36.8%(7/19)であり,10万/μl以上の42.3%(248/586),77.6%(128/165)に比較して有意に低かった(p=0.0129、p=0.0004).減量なく治療が完遂された症例は15例(16.7%),減量して完遂された症例は43例(47.8%),治療中断は32例(35.5%)であり,SVRはそれぞれ46.7%,41.9%,6.3%であった(10万/μl以上群:66.1%,56.5%,24.6%).治療中止率は35.5%で10万/μl以上の22.7%に比べて有意に高かった(p=0.0090). 1型高ウイルス群の因子別SVRは,性別(男性,女性)では(31.3%,22.2%),年齢別では (60歳以上,未満)で(47.6%,17.2%),HCV量別では(100-999,1000-4999,5000-)(34.5%,16.7%,66.7%)であった.肝生検が施行されたのは40例で,SVRはF0 2/2(100%)、F1 2/4(50%)F2 3/7例(42.9%)F3 4/17例(25.5%)F4 1/10例(10%)であった.
 【結論】 血小板10万/μl未満の症例では,SVRは低く,中断率も高かった.しかし,減量してでも治療が完遂できれば,比較的高いSVRが得られた.特に血小板低値でもF0-2の症例も存在し,比較的高いSVRが得られるため,他の線維化マーカーや画像で詳細に検討し,慎重に投与する必要があると考えられた.F4群のSVRは低いが,肝細胞癌発症のリスクは高い群なので,脾臓摘出を含め治療の工夫が必要と考えられる.
索引用語 C型慢性肝炎, インターフェロン