セッション情報 一般演題

タイトル 64:

PEG造設における消化管造影法併用のdirect法の安全性

演者 矢野 謙二(医療法人七徳会 大井病院 外科)
共同演者
抄録 【目的】PEG造設は内視鏡室において光サイン、指サインに頼り施行されているの一般的であるが、消化管損傷は避けるためには、ミリ単位の精度が要求され、透視を用いた消化管造影法を併用した、創感染の危険が少ないdirect法を用いることにより、より安全なPEGが可能と思われる。最近施行された症例を検討し報告する。【方法】対象は当院で2005年11月より2007年7月までの1年9ヶ月の間にPEGが施行された52例。方法はPEG 3時間前に胃管よりgastrografin200mlを注入し、右側臥位頭挙上位に保ち経口的に消化管造影を行った。PEGは透視室にて消化管造影法を併用しdirect法で行った。PEG施行時の造影状態によりA郡(造影良好にて確実に穿刺安全域を確保可能)、B郡(造影やや不要なるも穿刺時に安全域が推定可能)、C郡(造影不良で穿刺安全域にやや不安を感ずる)に分け、何れの光サイン指サインは必ず行った。【成績】平均年齢は84才、男女比は20:32と女性が多く、基礎疾患は脳血管障害後遺症が77%と多かった。PEGの手術時間は平均14.5分。術前咽頭培養でMRSA感染を37%に認めたが、術後抗生剤3日間投与したが創感染は皆無であった。消化管造影法の分類ではA郡:B郡:C郡=22:25:5とA郡とB郡で90%を占め、10%のC郡に対し注意深い穿刺が必要とされ、更に安全性を向上させるためには、日を変え改めて消化管造影を行う必要があるが、今回は1例も日にち変更はなされず、誤穿刺も1例もなかった。安全性向上のためには日時変更しC郡を、A郡、B郡に引き上げることも必要と考えられた。PEG中、横行結腸なども腸管ガス量や呼吸により移動が見られ透視下の安全性が再認識された。【結論】消化管造影法を併用したPEG direct法は横行結腸等の位置を確認しながらミリ単位での穿刺が可能で、安全性の上で大いに有用で、術後創感染の気遣いも必要ない手技と思われた。
索引用語 PEG, direct法