セッション情報 一般演題

タイトル 18:

経皮経肝ドレナージ・塩酸ミノサイクリン注入が奏効した感染性肝嚢胞の2例

演者 山村 由佳(熊本赤十字病院 消化器科)
共同演者 奥田 彩子(水俣市立総合医療センター), 北田 英貴(熊本赤十字病院 消化器科), 階子 俊平(熊本赤十字病院 消化器科), 長岡 克弥(熊本赤十字病院 消化器科), 肱岡 範(熊本赤十字病院 消化器科), 吉永 秀哉(熊本赤十字病院 消化器科), 竹熊 与志(熊本赤十字病院 消化器科), 川口 哲(熊本赤十字病院 消化器科), 一二三 倫郎(熊本赤十字病院 消化器科)
抄録 【症例1】95歳女性。原因不明の発熱に対し近医で抗生剤投与されていたが、改善なく当院転院となった。心窩部痛を認め、腹部CT上肝左葉に多房性の嚢胞性病変があり、壁が全体的にやや肥厚し、abscessなどの炎症を伴っていると考えられた。エコー上同部位の嚢胞内にdebris様のものを認めた。これらより感染性肝嚢胞を疑い、経皮経肝嚢胞ドレナージを施行し、肝嚢胞内に塩酸ミノサイクリンを注入した。その後感染の再発を認めていない。【症例2】68歳男性。原因不明の発熱あり近医にて抗生剤投与されていたが発熱持続するため紹介となった。腹部CTにて肝S5/6に他の肝嚢胞と比べ内部のdensityがやや高く、嚢胞周囲の軽度の造影効果を認める病変があり、感染性肝嚢胞と診断した。経皮経肝ドレナージ施行し、ドレナージチューブを留置。その後2回にわたり嚢胞内に塩酸ミノサイクリン注入後チューブを抜去した。以後発熱は認めず、嚢胞の縮小を認めた。 肝嚢胞は通常無症状に経過し、細菌感染を合併することは稀とされている。今回われわれは感染性肝嚢胞に対して経皮的ドレナージ後、塩酸ミノサイクリン注入療法を施行し、著効を得た2症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 感染性肝嚢胞, 塩酸ミノサイクリン