| 共同演者 |
肱岡 真之(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科), 岩下 亮子(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科), 岩佐 勉(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科), 大穂 有恒(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科), 古賀 荒太郎(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科), 水谷 孝弘(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科), 武元 良祐(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科), 宮原 稔彦(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科), 福泉 公仁隆(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科), 原田 直彦(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科), 中牟田 誠(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科) |
| 抄録 |
【症例】79歳、男性【主訴】全身倦怠感【現病歴】平成18年5月当院血液内科にて悪性リンパ腫(MALT type, stage III)と診断されR-CHOP療法を6クール施行した。平成19年1月肝胆道系酵素の上昇を認めHBs抗原の陽性化を認めた。B型肝炎急性増悪と診断しラミブジン投与を開始するも肝胆道系酵素の改善を認めず精査加療目的に当科入院となった。【入院時検査所見】WBC 7800/μl, Hb 12.7 g/dl, Plt 54.8万 /μl, T-Bil 2.3 mg/dl, LDH 431 IU/l, AST 570 IU/l, ALT 869 IU/l, γ-GTP 792 IU/l, ALP 566 IU/l, Ig-G 2352 mg/dl, Ig-M 86mg/dl, HBs-Ag(+), HBs-Ab(-), HBe-Ag(-), HBe-Ab(+), HBc-Ab(+), HBV-DNA 4.8, ANA 40倍【入院後経過】他のウイルス肝炎を疑いサイトメガロウイルス、EBウイルス、単純ヘルペスウイルスを検索したが感染は否定された。ラミブジン耐性株によるB型肝炎急性増悪を疑いエンテカビルに変更するも肝障害は増悪傾向を続け、第8病日にT-Bil 2.9 mg/dl, AST 642 IU/l, ALT 986 IU/lとなった。肝生検を施行したところ悪性リンパ腫の肝転移は否定された。また形質細胞浸潤を認めたことからB型肝炎に自己免疫性肝炎の合併を生じたと考えステロイド投与を開始。メチルプレドニゾロン 250mgを3日間投与の後にプレドニン 40mgへ減量し、以後徐々に漸減していった。ステロイド開始後に肝胆道系酵素は改善傾向となり、正常化に至ったためプレドニンを中止した。またHBs抗体が陽性化したためエンテカビルも中止した。その後はウルソデオキシコール酸のみ内服としているが肝胆道系酵素の悪化は認めていない。 |