セッション情報 一般演題

タイトル 32:

クリオグロブリン血症を合併したC型肝硬変患者にPSE後IFN長期投与を行った症例

演者 下野 淳哉(福岡県済生会八幡総合病院 内科)
共同演者 赤司 一義(福岡県済生会八幡総合病院 放射線科)
抄録 【緒言】C型肝炎の肝外病変の一つにクリオグロブリン血症(以下cryo)に伴う慢性腎炎が挙げられるが、病態の進展により肝硬変、腎不全になる症例が多い。今回、cryo陽性慢性腎炎を合併したC型肝硬変患者にPSE後IFN長期投与を行い、SVR及び尿蛋白の改善が得られた症例を経験したので報告する。【症例】57歳、女性。C型肝硬変あり。57歳時下肢浮腫及び腹水出現。当院紹介入院す。【入院時現症】身長 152.1cm, 体重51kg, 腹水及び下肢浮腫あり。【入院時検査成績】<検尿> P (2+), O.B. (3+), (sediment) RBC 40-50/HPF, WBC 1-4/HPF, Epi 1-4/HPF、<採血> WBC 3560/μl, Hb 10.2g/dl, Plt 7.8万/μl, AST 59IU/l, ALT 19IU/l, r-GTP 66mIU/l, T.Bil 0.7g/dl, T.Chol 163mg/dl, BUN 33mg/dl, Creat 1.13mg/dl, Alb 2.1g/dl, Glu 120mg/dl, NH3 79μg/dl, Cryo (+), PT 84%, AFP 31ng/ml, PAIg-G 89.4ng/107、尿蛋白 1106mg/day。 CTではLCパターンであったが腫瘍は認めなかった。IFN治療を考慮しPSE施行、Pltは11万に上昇。セロタイプ1、HCVRNA定量は570KIU/mlであったが貧血(Hb 9.8g/dl)を認めた為,、PSE3月後よりIFN-α2B 6MUを開始。13週でHCVRNAは陰性化、22週でCryo陰性化を達成した。21ヶ月後再度尿蛋白増加し中止(NSAIDS起因性ネフローゼ)。終了6月後もVR及びCryo陰性であり、現在利尿剤中止し得た。【結語】本症例のように肝硬変でも将来の腎機能低下も起こりうる可能性のある場合、IFN治療も考慮すべきであると考えた。
索引用語 IFN, 肝硬変