| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 149:出血性十二指腸潰瘍を合併したDouble pylorusの1剖検例 |
| 演者 | 坂田 資尚(佐賀県立病院好生館 内科) |
| 共同演者 | 有馬 誠一郎(佐賀県立病院好生館 内科), 角田 千夏(佐賀県立病院好生館 内科), 富永 正樹(佐賀県立病院好生館 内科), 緒方 伸一(佐賀県立病院好生館 内科), 藤本 一眞(佐賀大学医学部 消化器内科) |
| 抄録 | 【症例】79歳 男性。【主訴】黒色便。 【既往歴】じん肺、糖尿病、僧帽弁置換術後。 【現病歴】胸水貯留の原因精査目的に呼吸器内科入院中。胸腔ドレーン挿入による疼痛のため、ロキソプロフェンを180mg/日内服していた。 【経過】ドレーン挿入5日目に貧血の進行と黒色便を認め、上部消化管内視鏡検査を施行。前庭部小弯に十二指腸球部との瘻孔を認め、胃側には潰瘍形成を認めなかったが球部に出血を伴う潰瘍を認めた。ソフト凝固による止血処置後、PPI投与を行った。止血3日目の内視鏡検査では、前回の止血部位とは異なる部位より出血を認め再度ソフト凝固による止血を追加した。H.pyloriは陽性であった。止血後18日目に肺炎のため死亡され剖検を行った。十二指腸潰瘍は治癒過程にあったが、瘻孔は残存していた。 【考案】Double pylorusは幽門以外に胃と十二指腸球部との交通をもつ比較的稀な病態である。その成因は消化性潰瘍に起因する胃十二指腸瘻の形成によるものがほとんどとされ、本例でもその関与が疑われた。十二指腸粘膜は収縮能のない副交通路を通して常に胃液に曝されるため、炎症性変化が惹起され易くNSAIDsの使用等により容易に潰瘍形成に至ると考えられた。今回、出血性十二指腸潰瘍を合併したDouble pylorusの1剖検例を経験したので報告する。 |
| 索引用語 | Double pylorus, ソフト凝固 |