セッション情報 一般演題

タイトル 151:

血液凝固第XIII因子低下を認めた十二指腸生検後出血の1例

演者 岩佐 勉(国立病院機構九州医療センター 消化器科)
共同演者 原田 直彦(国立病院機構九州医療センター 消化器科), 水谷 孝弘(国立病院機構九州医療センター 消化器科), 岩下 亮子(国立病院機構九州医療センター 消化器科), 武元 良祐(国立病院機構九州医療センター 消化器科), 吉本 剛志(国立病院機構九州医療センター 消化器科), 宮原 稔彦(国立病院機構九州医療センター 消化器科), 福泉 公仁隆(国立病院機構九州医療センター 消化器科), 平賀 聖久(国立病院機構九州医療センター 放射線科), 村中 光(国立病院機構九州医療センター 臨床研究部)
抄録 〔症例〕75歳女性。〔現病歴〕多発性骨髄腫で当院血液内科に入院治療中であった。体重減少、便中脂肪(1+)より吸収不良が疑われ、2007年7月11日に上部消化管内視鏡検査を施行するも特記すべき所見は認めなかった。アミロイドーシス鑑別のため十二指腸下行脚より生検施行したところ、14日より黒色便、Hbの低下を認め、17日に再度当科へコンサルトとなった。〔現症〕特記すべき所見を認めず。〔検査所見〕Hbは12→6.3g/dlと著明に低下していた。〔経過〕コンサルト同日に上部消化管内視鏡検査を施行したところ、十二指腸下行脚の生検部に凝血塊が付着していた。凝血塊を除去したところ同部位より湧出性出血を認めたため、クリッピングにて止血を行った。その後絶食として輸血を行うもHbは上昇せず。20日に再度内視鏡検査を施行したところ、クリッピング部の肛門側より湧出性出血あり、再度クリッピング止血術を施行した。その後は出血なく、Hbも徐々に上昇。凝固因子活性を測定したところ、第XIII因子が40%と低下しており、これが今回の生検後出血の原因ではないかと考えられた。〔考察〕血液凝固第XIII因子は止血機序の最終段階に関与するフィブリンを安定化させる役割を担っている。XIII因子低下により、二次血栓形成が十分行われない状態であり、そのために湧出性出血が続いたものと考えられた。今回われわれは、血液凝固第XIII因子低下を認めた十二指腸生検後出血の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。
索引用語 生検後出血, 血液凝固第XIII因子