セッション情報 一般演題

タイトル 183:

当院における急性胆嚢炎手術例の検討

演者 伊藤 欣司(肝属郡医師会立病院 外科)
共同演者 風呂井 彰(肝属郡医師会立病院 外科), 白浜 浩司(肝属郡医師会立病院 外科), 松葉 智之(肝属郡医師会立病院 外科), 宮川 勝也(同放射線科), 船川 慶太(鹿児島大学第2内科)
抄録 【目的】急性胆嚢炎の基本的治療方針として,2005年9月の『科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン』では,発症から96時間までの早期に胆嚢摘出術が望ましいとされている.その際,熟練した術者による腹腔鏡下胆嚢摘出術(以下Lap-C)が望ましいとされ,当院でもLap-Cによる手術例が300例を超え,2004年から,急性胆嚢炎症例にも積極的にLap-Cを行っている.今回,これらの症例についてretrospectiveに検討を行った.【対象と方法】当院での2004年4月から2007年8月までの急性胆嚢炎に対する手術例は10例で,その内,Lap-Cでの手術例は9例(開腹移行2例を含む)で開腹手術が1例であった.発症後96時間以内の早期6例と96時間以降の待機4例に分類し,年齢,手術術式,手術時間,出血量,病悩期間などの検討を行った.【結果】平均年齢(早期:待機=65.8:70歳),手術術式(早期:胆嚢結石5例,胆嚢総胆管結石1例,待機:胆嚢結石2例,胆嚢総胆管結石2例),手術時間(早期:待機=187.5:228.3分),出血量(早期:待機=143.8:585ml),病悩期間(早期:待機=14:43日間)であった.合併症は,早期手術では,炎症の波及による右胸水が1例.待機手術では,術後肺炎が1例,術後脳幹部梗塞による死亡が1例であった.【結語】今回の当院での急性胆嚢炎に対する手術例での検討では,症例数が少なく,また,胆嚢結石だけでなく,総胆管結石合併例も含まれ,早期手術が待機手術よりも優れているという結語は得られなかった.しかし,早期のほうが胆嚢の剥離が容易であること,患者の病悩期間は明らかに短縮されることなどから,今後も,急性胆嚢炎に対して積極的にLap-Cを進めてゆく方針である.
索引用語 急性胆嚢炎, 手術