セッション情報 シンポジウム2

タイトル S2-03:

共焦点内視鏡を用いた食道癌のリアルタイム画像診断

演者 大垣 吉平(九州大学大学院 消化器・総合外科学)
共同演者 掛地 吉弘(九州大学大学院 消化器・総合外科学), 芝原 幸太郎(九州大学大学院 消化器・総合外科学), 沖 英次(九州大学大学院 消化器・総合外科学), 定永 倫明(九州大学大学院 消化器・総合外科学), 森田 勝(九州大学大学院 消化器・総合外科学), 小西 晃造(九州大学大学院 未来医用情報応用学), 前田 貴司(九州大学大学院 未来医用情報応用学), 田上 和夫(九州大学大学院 先端医工学診療部), 橋爪 誠(九州大学大学院 先端医工学診療部), 前原 喜彦(九州大学大学院 消化器・総合外科学)
抄録 【目的】1000倍の拡大率で、消化管粘膜を細胞レベルで観察できる共焦点内視鏡を用いて、食道癌のリアルタイム画像診断を試みた。【方法】通常内視鏡の光学観察部と共焦点レーザー内視鏡装置が一体化した共焦点内視鏡(Optiscan Imaging社とPentax社の共同開発)を用いて蛍光色素の局所散布による粘膜観察を行った。核と細胞質が明確に区別でき、画像解析ソフト(Scion image)を用いて個々の細胞の核の大きさを面積で算出し、100個以上の細胞で計測して正常細胞と癌組織を比較した。【結果】1)切除標本での観察:食道癌5例の切除標本の粘膜に蛍光色素のacriflavineを局所散布して細胞核を染め、共焦点内視鏡で観察した。全症例中4例(80%)が統計学的に有意な差をもって、癌細胞の核が正常細胞よりも大きかった。2)生体内での観察:上部消化管内視鏡を食道癌5症例に行い、蛍光色素のfluoresceinを静注して、胃及び食道粘膜の観察を行った。fluoresceinは毛細血管から漏出し、細胞膜が染まり、細胞レベルでの観察が可能であった。正常粘膜部では整った腺管構造が認められ、個々の細胞の描出も鮮やかであるが、癌部では組織構築の破壊が認められ、毛細血管からの蛍光色素の漏出も多く未熟な血管新生が盛んであることが示唆された。【結語】共焦点内視鏡を用いてリアルタイムに粘膜細胞の観察が可能であった。細胞核の面積を画像解析することにより、過半数の症例で正常粘膜細胞と癌細胞を区別することができた。様々な食道疾患でリアルタイムに細胞レベルの診断がつく可能性も示唆された。
索引用語 共焦点内視鏡, 画像診断