セッション情報 一般演題

タイトル 44:

粘膜下腫瘍様の形態を示した胃癌の1例

演者 落合 利彰(済生会福岡総合病院 内科)
共同演者 小副川 敬(済生会福岡総合病院 内科), 淀江 賢太郎(済生会福岡総合病院 内科), 村田 篤彦(済生会福岡総合病院 内科), 宜保 淳也(済生会福岡総合病院 内科), 吉村 大輔(済生会福岡総合病院 内科), 明石 哲郎(済生会福岡総合病院 内科), 武谷 慎司(済生会福岡総合病院 内科), 福冨 崇能(済生会福岡総合病院 内科), 土田 治(済生会福岡総合病院 内科), 徳松 誠(済生会福岡総合病院 内科), 太田 光彦(済生会福岡総合病院 外科), 中島 明彦(済生会福岡総合病院 病理部), 壁村 哲平(済生会福岡総合病院 内科), 松浦 弘(済生会福岡総合病院 外科), 板場 壮一(九州大学大学院 病態制御内科), 中村 和彦(九州大学大学院 病態制御内科), 八尾 隆史(九州大学大学院 形態機能病理学)
抄録 症例は57歳男性。2005年11月に健診目的の胃内視鏡検査にて胃角部前壁大弯よりに径10mm大の粘膜下腫瘍を認めた。超音波内視鏡検査では第3層を主座とする境界不明瞭、やや内部不均一な低エコー腫瘤を呈しており、迷入膵を疑い経過観察としていた。約1年余り経過した2007年1月に胃内視鏡検査を施行したところ、病変は明らかに増大し、形態も結節、多房状を呈していた。同部位からの複数回の生検では診断が得られず、九州大学病態制御内科(消化管内科)にてEUS-FNABを施行した。細胞診、組織診にて上皮性腫瘍が疑われ、臨床経過からも癌が否定できないため、2007年5月15日に当院外科にて腹腔鏡補助下幽門側胃切除術が施行された。切除された腫瘍は大部分が粘膜下に存在し、殆ど正常粘膜に覆われていた。病理組織診断は、中分化型腺癌、深達度mp、ly1、v0、N0であった。粘膜下腫瘍様の形態を示す胃癌は確定診断に難渋することがあり、治療に遷延を来すことがしばしば認められる。粘膜下腫瘍として経過観察される病変でも、確定的な診断が得られていない場合には、常に本症の存在を念頭におき注意深く診断を進めていく必要がある。約1年余りの経過中に急速な形態変化を確認できた粘膜下腫瘍様形態を示した胃癌の1例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 粘膜下腫瘍様, 胃癌