| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 38:多数の異型リンパ球の出現を伴ったA型急性肝炎の一例 |
| 演者 | 泉 良寛(熊本大学大学院 消化器内科学) |
| 共同演者 | 川崎 剛(熊本大学大学院 消化器内科学), 葦原 浩(熊本大学大学院 消化器内科学), 高木 研一(江南病院), 工藤 洋子(熊本大学大学院 消化器内科学), 福林 光太郎(熊本大学大学院 消化器内科学), 紙屋 康之(熊本大学大学院 消化器内科学), 高岡 了(熊本大学大学院 消化器内科学), 永濱 裕康(熊本大学大学院 消化器内科学), 田中 基彦(熊本大学大学院 消化器内科学), 佐々木 裕(熊本大学大学院 消化器内科学) |
| 抄録 | 症例 48歳 女性現病歴 生来健康。輸血歴なし。海外渡航歴なし。生肉摂取なし。生魚摂取2週間ほど前にあり。平成19年5月13日、38度台の発熱があり、近医を受診。解熱鎮痛剤を処方されるも、症状の改善なく、5月15日他院受診し抗生剤、解熱鎮痛剤を処方。同日の血液検査にてトランスアミナーゼの高値を認め、精査加療目的で、5月17日前医に緊急入院となった。入院後、補液、SNMCによる肝庇護療法を開始された。T-Bil 2.6mg/dl、AST 4420IU/l、ALT 3880IU/l、ALP 710IU/l、γ-GTP 341IU/l、PT 64%、HPT 48%と肝機能異常認め、WBC 3600/μl、Aty-L 27.5%と多数の異型リンパ球の出現を伴っていた。ウイルス感染症に伴う肝障害を疑われ、重症化が危惧されたため5月18日当科に転院となった。経過 入院時、全身倦怠感が強く、安静、補液、肝庇護療法を継続した。頚部リンパ節腫脹なく、CTでは肝腫大、脾腫、少量の腹水を認めた。当科入院時には、肝胆道系酵素は低下傾向で、WBC 4700/μl、Aty-L 12.0%と異型リンパ球は減少していた。CMV、EBV、HSV、VZVは既往感染であった。IgM-HA抗体 陽性、HA抗体 陽性の結果を得、A型急性肝炎と診断した。5月初旬に刺身を摂取した以外は特に感染源と考えられるものはなく、家族に同様の症状を呈するものはいなかった。入院後、T-Bil 5.4mg/dl、PT 67%まで増悪したが、その後肝機能改善し、自覚症状も改善したため、5月29日退院となった。考察 A型急性肝炎の肝外合併症として再生不良性貧血、赤芽球癆、血球貪食症候群などの造血器障害が知られているが、多数の異型リンパ球の出現を認めた本例は伝染性単核球症との鑑別の面からも興味深く、文献的考察を加えて報告する。 |
| 索引用語 | A型肝炎, 異型リンパ球 |