| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 104:DBEにて小腸病変を確認しえたCowden病の1例 |
| 演者 | 河野 弘志(久留米大学) |
| 共同演者 | 鶴田 修(久留米大学), 唐原 健(久留米大学), 桑木 光太郎(久留米大学), 吉森 建一(久留米大学), 中原 慶太(久留米大学), 居石 哲治(久留米大学), 光山 慶一(久留米大学), 佐田 通夫(久留米大学), 豊永 純(安本病院) |
| 抄録 | ダブルバルーン小腸内視鏡(double balloon以下DBE)の登場により、小腸病変に遭遇する機会が増加している。今回我々は、DBEにて小腸病変を確認し得たCowden病の1例を経験したので報告する。症例は44才男性会社の健診で便潜血反応陽性を指摘されたため、近医を受診した。上部消化管内視鏡検査では食道、胃前庭部から十二指腸下行脚にかけて小ポリープが散在し、生検においては過形成ポリープの診断であった。下部消化管内視鏡検査では直腸からS状結腸にかけて小ポリープが散在していた。また小腸造影検査では、空腸および回腸末端に小ポリープの散在を認めた。DBEにおいては経肛門的アプローチにおいて回腸に広基性の小ポリープが散在し、生検では粘膜上皮は過形成を呈しており、非腫瘍性ポリープであった。後日行った経口的アプローチにおいても空腸に、広基性の小ポリープが散在し、生検では粘膜上皮の過形成および粘膜固有層の炎症細胞浸潤がみられた。頸部の超音波検査では2-3cm大の腫瘤病変が多発しており、腺腫様甲状腺腫の診断であった。また口腔粘膜所見としては歯肉に2mm大の白色腫瘤が散見され、乳頭腫が疑われた。また顔面には僅かに丘疹を認めた。以上よりCowden病と診断した。Cowden病は常染色体劣性の遺伝形式を呈する疾患で、皮膚粘膜病変がほぼ全例に出現し、消化管ポリポージスを合併する全身性の疾患である。小腸病変は約60%程度に観察される。今回われわれはDBEにて小腸病変を確認し得たCowden病の貴重な1症例を経験したので文献的考察を加えて報告する。 |
| 索引用語 | Cowden病, DBE |